香港科技大学とは
少し前に香港科技大学の大学院(postgraduate)の入学要項などについて調べていた。
ビジネススクールが有名でアジアではランキング的には東大より上に位置する大学である。
香港の大学院に行こうかと考えていたけど、香港の大学は日本よりも香港と中国からの学生の就職予備校としての色が強く学生の平均年齢も低いので現在はあまり進学は考えていない。
香港科技大学のCoursera(コーセラ)講座
特徴としては以下がある。
- 使用言語は英語 (英語字幕あり)
- Beginner向けが多い
- 中国関係、開発などエンジニア関係、数学やFinTech、ビジネスなどの科目
Courseraウェブサイト上で”the hong kong university of science and technology”で検索すると61コースが検索で出てくるが実際は42コースほどが香港科技大学提供のコースである (2019年2月23日時点)。
他のCoursera講座と同じく、たいていのコースはWeek 1からWeek 4の4週間で完了する授業が多い。動画をいくつか見てみたが、特に中国政治の講座の教授は欧米人で中国の天安門事件を経験していたり中国の移り変わりをその場で経験している人だったので信頼できる、面白そうな授業だった。
受講は全て無料で修了証(certificate)をもらいたいのであれば$39~$49支払う必要がある。良心的。
以下は香港科技大学が提供するコースの抜粋。気が向いたらいくつか受講したい。
中国政治や経済
- Chinese Politics Part 1 – China and Political Science
中国政治についての授業 (Political Science は研究科目としての「政治」という意味) - Understanding China, 1700-2000: A Data Analytic Approach, Part 1
1700年から2000年の中国についてデータを通して学ぶ
学習だと構えなくても香港や中国を知るための動画としてだけでも楽しめる。
ウェブ&モバイル開発
- Full Stack Web and Multiplatform Mobile App Development Specialization
ウェブとモバイルアプリ開発の一連コース - Front-End Web Development with React
Reactを使ったユーザーインターフェイス開発 - Front-End Web UI Frameworks and Tools: Bootstrap 4
Bootstrap 4を使ったユーザーインターフェイス開発 - Python and Statistics for Financial Analysis
Pythonを使ったデータ分析と統計
大学教育からの証明証が欲しい場合は受講して修了証を取得してもいいかもしれないが、ただ開発やプログラミングを学びたい場合はTreehouseやCodeacademyなどでまず学んだほうがいいかもしれない。
FinTech
- FinTech: Finance Industry Transformation and Regulation Specialization
FinTech業界についてのコース集 - FinTech Security and Regulation (RegTech)
FinTech業界のセキュリティや規制について - FinTech Risk Management
FinTechビジネスのリスク管理について
香港では金融業界の求人が多く、最近は技術系の求人も多い。技術と金融をつなげたFinTech業界ではたらく人の法務や経営層向けのコース。
数学
- Fibonacci Numbers and the Golden Ratio
フィボナッチ数列など数学的な規則について - Differential Equations for Engineers
エンジニア向けの微分方程式 - Basic Modeling for Discrete Optimization
離散最適化モデルについて
基本的な行列の講座もあれば上記のような高度数学の講座もある。
ビジネス
- Accounting, Business and Society: The Multi-faceted Role of Accounting
会計について - Protecting Business Innovations via Trademark
ビジネス – 商標の重要性と保護について - Protecting Business Innovations via Copyright
ビジネス – コピーライティング - Business English for Non-Native Speakers Specialization
英語が母国語ではない人向けビジネス英語 - English for Effective Business Writing
ビジネス英語 – ライティング - English for Effective Business Speaking
ビジネス英語 – スピーキング
などなど。動画の画質などクオリティが低いものが多いが進学を考えている人はここからいくつか授業を受けてみてもいいかもしれないし、ただたんに英語圏の授業がどういうものかを知りたい人はいくつか講座を受けてみてもよいかもしれない。本当に便利な世の中になったものだ。