(↑写真は凱旋門上から撮った)
スリで有名なフランスのパリでスリにあいかけたので、スリ未遂の遭遇場所と奴らの手口について書き残しておきたい。
パリのスリ
今はイエローベスト運動が危険ということで知られているが、パリは一般的にスリで有名。パリ全体に張り巡らされている地下鉄でもスリは多発し、駅の構内アナウンスでも数カ国の言語でスリを警戒するアナウンスが流れている。日本人も多く被害に遭っているのか日本語でもアナウンスが流れる。
ちなみにスリは英語でもフランス語でも”pickpocket”通じる。またはフランス語で “Le vol à la tire” とも言う。
スリの手口
ターミナルから駅の外に出るために歩いていたら明らかに悪そうな奴らがこっちを見ていた。4-5人くらいのアフリカ系移民の第二世っぽい人ら3人と東欧系のヨーロッパ系ロシア人っぽい人が一人。自分が切符を出すためにターミナル内で財布を出してポケットにしまっていたのとカバンを後ろ側に向けていたからから注意深くない -> 盗めると思われたのだと思う。
奴らの手口はターゲットにそっと1m以内の距離をとりながら、出口ゲート付近でぐっと距離を詰めて後方にくる。そのときにカバンをそっと開ける。ちょうどターゲットがゲートを通るときにカバンの中からものを盗り自分はゲートの中に留まる。
(※ パリ地下鉄のゲートは日本のものとは違い、人一人が通れるくらいの細いボロっちい自動開閉ゲートでしかも地下鉄から出る際には切符を通す必要がない。人が立て続けに通る際にはゲートが開きっぱなしになり、人が通らなければ自動的に閉まる)
自分がいた駅はたまたま自動開閉ゲートでははない場所だった。標的にされていると確信した時点で自動ゲートのすぐそばだったので、後ろに向いているカバンを前によせるように肩を動かしつつ、ゲートを開けてすぐに閉じたので魔の手から逃れることができた。
友人の友人も同じような手口でスマホを取られたらしいので、出口ゲート付近での盗み、出口ゲートで密着してターゲットがゲートからでざまに盗む、というのは定番のスリ手段なのかもしれない。他にはメトロの車両から出ざまに盗られたという話も聞いた。
要するにこんな感じ
- 集団でいる場合が多い、でも個人でもいる
- スリっぽい見た目
- 標的は出口ゲート数メートル先からまたは車両の中でロックオンされる
- ロックオンされた後はそっと後方で距離を詰めて出口付近で気づかれず密着状態になる
- 改札の出口ゲートを通る時、電車から出る時にさっと盗られる
- 盗られた後は自分はゲートの外、盗人はゲートの中にいるので追いかけられない
聞いた話とスリのしやすさからするとこの手口が8割方の気がする。スリに合った人なんて山程いるのに情報集めて市として対策していないのはスリが政府に上納しているからなのかゲート付近に監視カメラ置いて取り締まればいいのに。1-3年で撲滅できる。
スリ遭遇の場所
遭遇した場所はPassy駅というエッフェル塔から川を挟んで西側にあるメトロの駅。あまり人がおらず少し荒んだ印象、しかも他の駅とは違って地上に駅があり改札を入るとすぐにターミナルに入るような駅。
エッフェル塔前の橋から↓
エッフェル塔から10分ほど南西に歩くと Passy駅に到着する。エッフェル塔自体観光客が多くスリも多いのに近くの人がいない駅にいくとそりゃ危険だよなという話。気をつけましょう。スリから逃れるためにゲートをくぐって駅から出たので、一日乗車券がすぐに使えず別の駅まで30分ほど歩くことになった。
スリに遭わないために気をつけること
今回の件で学んだスリに遭わないために気をつけることは以下。基本的だし今後遭遇するかもしれないけど、念の為書いておく。
- 駅構内で財布など出さない
- 電車内の出口付近でスマホを触らない
- ポケットは前側にあるポケットのみを使う
- 建物に入ったり人が多い場所にいくとカバンは前側に持つ
- 周囲に目配せしてスリっぽい悪そうなやつには近づかない。近づいてきたら早足か走って離れる
- 電車に乗る時はスリっぽくないきちんとした身なりのカップルが乗り込む車両に乗る
ちなみに地下鉄で買う切符は磁気に弱い。スマホカバーにはさんで携帯していると磁気が消えて改札を通らなくなるのでご注意を。