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道教の女神「媽祖」を祀る台中の大甲鎮瀾宮に行ってきた

中華文化の一大宗教である道教。その道教の女神「媽祖」を祀る台中の大甲鎮瀾宮に今年の旧正月に行ってきた。





媽祖

媽祖(mazu)は台湾の広く信仰されている漁業や海運、海に関する仕事や生活をしている人たちを保護する道教の神様である。(もとは中国大陸からの神様なので中国大陸でも広く信仰されているらしいが詳しくはしらない)

島の住民であり、当時多くの住民が大陸から海を渡って台湾島にやってきたため今でも台湾の人たちの生活にも近いのが媽祖であり、道教の廟である。廟には運勢を占ってくれる老師がいて自分の健康や仕事など未来について語ってくれたり、結婚の日取りを決めてくれたり、生まれた子供の名前を決めてくれたり、人生の行事に根ざし現地の人たちの心の支えような存在になっている。(これは自分の体験談でもある)

とはいっても、台北以外の地方都市に住んでいる人たち(若者も含む)や比較的上の世代で今でも信心深く信仰されている印象。

台中の媽祖 大甲鎮瀾宮

今年の旧正月に「大甲媽祖出巡」で有名な台中にある大甲鎮瀾宮に行ってきた。(彼女の実家が大甲なので1週間近く滞在していた)

ちなみに、道教のお寺のことは「廟」と呼び、台北にある行天宮(xing tian gong)は道教を代表する廟である。

場所はこちら。一番簡単な行き方は台北駅から台鐵(新幹線である高鐵よりも多くの駅に停車するローカル線)に乗って大甲駅に到着し、改札を出て真っ直ぐ歩けば良いだけ。

ちなみに大甲鎮瀾宮の地下堂には黄金で作られた媽祖の像(寄付で集まったお金で黄金を足し続けたとか)があったりする。

お参りの仕方

うろ覚えだけど現地に住んでいる家族についてお参りしたのでここに書き留めておく。間違っていたらごめんなさい。

まず廟に入りお金を入れる場所があるので、書かれている金額を入れて、この御札をとる。(たしか4束ほど) 線香を4本ほど持って廟中央にある媽祖が祀られている場所の左右でお辞儀してそれぞれ線香を刺し、中央で祈りを捧げ、中央を抜け廟左右端にある神様の台で祈りを捧げ線香を刺していく。

ちなみに媽祖の左右には耳と確か目か口を抑えている鬼(といっていいのかな)がいるので、その時の祈りの内容や願いによってどこで時間をかけて祈りを捧げるか変わってくる。(この鬼の意味についてはまた行った時にちゃんと聞いて更新します)

動画は周辺の様子と中の様子を自分で撮ったものです。雰囲気がどんなものかわかるはず。


大甲媽祖遶境出巡

4月初旬に「大甲媽祖遶境出巡」という媽祖のみこしを持って9日間廟を訪ね歩き最終日にこの台中の大甲鎮瀾宮に戻ってくるという国民的イベントが開催される。今年2019年は4月8日から4月16日まで。その様子は↑の動画を見るとよくわかると思う。

媽祖の「遶境 rao jing (pilgrimage, 巡業)」の具体的な日程については以下のサイトで確認できる。

槍頭香 (qiǎng tóu xiāng)

また旧正月には大甲鎮瀾宮で一番最初に線香を刺した人が幸せになるということで開門と同時に猛烈なスピードで走って線香の鉢めがけて大量の人たちが走り込んでくる。日本にもある新年福男選びと同じ感じ。

台湾の宗教である道教や廟についてもっと知りたい方はこちらもご覧ください。

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