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台湾 彰化県にある鹿港(ルーガン)の天后宮や鹿港老街を観光してきた [台中からの日帰り旅行におすすめ]






台北に旅行に行った時に九份に行く感覚で、台中旅行の時には日帰りで鹿港(ルーガン)に行ってみるのおすすめ

鹿港とは

台湾の台中市内から車で南西方向に1時間半ほどのところにある彰化県の鹿港と呼ばれる台湾の古都に行ってきたので、鹿港観光についてレポートしたいと思います。

鹿港には台湾が栄えだした頃の昔の赤レンガで屋根が低い家屋などの町並みが残されており、福建人が立てた天后宮など大きな道教の廟があります。

台湾に現代の台湾人と呼ばれる福建人たちが移民してきた時代には台湾の主要都市のことを「一府、二鹿、三艋舺」と呼んでいて、一府は台南、二鹿は鹿港、三艋舺は台北の万華区 (艋舺の発音はBáng-kahで万華に名前が変わる前の発音とほぼ同じ)のことを指します。「二鹿」というほど当時は福建から来た台湾人の中心都市として栄えていました。

この地域が「鹿港」と呼ばれる理由は以下の4つ。

(Wikipediaの鹿港鎮のページにもありましたが、その情報ソースの鹿港鎮のウェブサイトから念の為確認しました。参照したページ(中国語)は以下)

  1. 今の鹿港と呼ばれる地域に鹿が多く生息していて、海辺に集まっていた。清朝の時代に台湾に渡ってきた人たちが到着したときに多くの鹿の集団を見たことから「鹿仔港」と呼ぶようになった。
  2. この地域にいた原住民平埔族の一派である巴布薩族が平埔族をRokau-anと呼んでいたから。
  3. この土地の地形が鹿に似ていたため「鹿仔港」と呼ばれていた。昔この地方は穀倉地帯であり、倉のことを「鹿」と呼んでいた。
  4. 鹿港に美市街という地名の通りがあるのだが、そこを以前は「米市街」と呼んでおり、鹿港が米の穀倉だったということがわかる。

鹿港への行き方 / アクセス

鹿港へは車で行くのが一番行きやすいです。鹿港老街近くには100台近く駐車できる駐車場がありトイレも併設されているので車で来ることを想定した作りになっています。近くに電車や新幹線(火車や高鐵)の駅はありません。

車がない人は台北や台中市内からバスで行くことをおすすめします。

台北から鹿港への行き方

台北駅<->鹿港までのバスが少なからず出ていて、所要時間は4時間ほど。道順は台北駅→彰化駅(バス停)→鹿港駅(バス停)や、台北駅→台中駅→鹿港駅(バス停)。

高鐵台中駅から鹿港への行き方

高鐵台中駅(台中の新幹線の駅)からだと、まず別の台中駅(台鐵というローカル電車の駅。台湾の各都市間の駅は新幹線(高鐵)と電車(台鐵)という2種類の電車がある)に行き、台中駅から9078番のバスに乗って直接鹿港に行くことができます。

所要時間は1時間45分から2時間で、バスで行くと片道で110台湾ドル(日本円で390円)ほどなのでかなり安く行くことができます。

KKdayで【台湾】台中発:みどころ満載!鹿港(ルーガン)半日ツアーに申し込むことができるので、ここから申し込んで参加してみてもよいかもしれません。

このツアーは日本語もOKみたいなので日本から台中に観光に来る人は要チェックです。レビューの評価も良いので自分が日本からの観光だとこれに参加してたかも。

鹿港の観光

上の写真は鹿港公会堂とその前にある大砲。時期によっては夜にプロジェクションマッピングなどのイベントがあるらしいです。

観光に行ってきた鹿港観光の魅力としてはこんな感じ。

九份が好きな人は楽しめると思います。

鹿港の観光地図

鹿港は主に天后宮やその周辺の屋台群、鹿港老街が観光地。

現地で昼ごはんやお茶をするとして3-4時間もあればじゅうぶんに観光ができるので半日日帰り旅行におすすめ。老街はただ歩くだけだと20分くらい。老街にある色々なお店を見たりお茶しながら歩いていくと1時間半くらい時間があればOKという感じ。

鹿港老街

上の地図の写真の赤線が引いてある箇所が鹿港老街で、写真のような雰囲気です。

台中の海側にある大甲にある私の妻の実家も似たような感じ。今は昔ながらの赤レンガで天井が低い家屋は地震で崩れたりして住んでいる人はあまりおらず、90歳を超えるおじいさん、おばあさんが一人でたまにまだ住んでいたりします。

鹿港のこういった家屋は居住空間からお土産屋さんに改装されていて、手作り工芸品や食べ物屋さんなど訪れることができます。

小学生の時に作ったピンボールっぽいこのゲームはソーセージ(香腸)屋さんのゲームで、このピンボールの結果とソーセージ(香腸)と引き換えることができるようになっています。結構賑わってました。

天后宮

天后宮は道教の廟で、漁や航海の守り神である馬祖を祀る廟。「天后 tian hou」は馬祖の別名で海運に関連した海辺の都市などで多く見ることができます。香港にも天后駅というMTRの駅があり、同じように信仰されていることがわかります。

妻の実家大甲にも馬祖の大きな廟があり(道教の女神「媽祖」を祀る台中の大甲鎮瀾宮に行ってきた)、海辺の都市では必ずと言ってよいほど信仰されています。

今回観光しに行った時に幸運にも道教の儀式的な行事を見ることができたので紹介します。このブログ記事冒頭のYoutube動画でも様子がどんなものか見れます。

進香 (ジンシャン)

大勢で神輿を担いで街なかからゆっくり進み、廟に入っていく儀式を進香 (ジンシャン)という。上のYoutube動画や下の写真で見られるのがこの進香 (ジンシャン)。

八家將 (バジャジャン)

八家將 (バジャジャン)は五福大帝という道教の神様に仕えて守る8人の将軍のことで、やがて8柱の神様として祀られるようになりました。台湾の民間行事として悪い気を取り払って運気を良くして神様に守ってもらうという意味合いを持ちます。

神様の被り物を見上げて撮った写真。高さ2m以上あり結構大きく見えます。

乩童 (台湾語でタンキー)

台湾の宗教と道教。彰化にある道教の廟で神様と対話してきた話」でも紹介した乩童 (台湾語でタンキー)を行う男性が手に持ったギザギザがついた木の棒で体を叩きながら八家將の後ろからゆっくり歩いて廟に入っていく様子を見ることができます。

鹿港の台湾グルメ

鹿港しかない特別な台湾グルメはないですが、鹿港は海鮮や麺茶が有名。

天后宮近くの屋台のこのイカ焼きは激ウマでした。今まで食べたイカ焼きの中で一番くらい美味しいピリ辛醤油風バーベキュー味で日本人観光客の口にも合うはず。

鹿港老街を歩いていくとお茶屋さんとこういった食べ歩きができるお菓子のお店が並んでいます。上のお菓子は薄いパンケーキ生地に餡が挟まっていて美味しいです。価格は20台湾ドル(70円ほど)。

麵茶

麺茶は一般的にどろどろしたフローズン風のスイーツで、小麦粉や砂糖を混ぜて作ったものでお湯で麺茶の粉をといて食べるのが一般的。飲んでみた感想はそば茶/きなこのフローズンという感じで美味しいです。

阿舍茶楼

老街にある「阿舍茶楼 アシュチャロウ」というお茶屋さんが有名で、油條と豆乳(豆漿)のセットや上に書いた麺茶を使ったかき氷スイーツを食べることができます。

(油條については「台湾朝ごはんの永和豆漿大王 (ヨンハードウジャン)とおすすめ朝ごはん5選」から)

阿舎茶楼
住所:505彰化縣鹿港鎮埔頭街32號
Google Map

鹿港のお土産

お土産自体は台北や台中の市内で買えるものとさほど変わりません。台北で買うより10%安いくらいかも。

台湾で作られた小銭入れや木製の健康グッズやアクセサリー、傘、昔なつかしの駄菓子等を見つけることができます。

この小銭入れの中に小さめの小銭入れもついて80台湾ドル(280円)くらいなのでお得感があります。家族や仲良い友達へのお土産としてや中にパイナップルケーキなどのお土産を入れて渡しても良いかも。

他にもこういう道教感あるアクセサリーや下のような木製の健康グッズや実用グッズを買えます。台湾土産は鹿港で全部揃うはず。

以上、鹿港の紹介でした。台北から九份に行くように台中に観光に行った時に半日使って鹿港に行くのも良いかもしれません。

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