高雄一日旅
台湾大好きで「四方都好」という台湾や易学についてのサイトを運営している、大学の時からお付き合いがある先輩が3月に台湾に遊びに来るということで、自分もご一緒させてもらいました。
先輩のサイトの台湾環島についての記事は読みごたえありで、これから環島しようと思っている人や台湾についてもっと知りたい人にはおすすめです。さらっと読めてボリュームあり、濃い内容で出不精な自分も環島したくなります。自分が書いた↓のブログ記事はとりあえずスキップ(後で読む)で良いので読んでみて!
というわけで、週末に一日だけ高雄に旅行に行ってきました。自分は台中の清水駅から火車で高雄駅まで一本。所要時間は2時間半ほどで台北に行くのとさほど変わらないくらい。今回訪れた場所は、逍遙園、フェリー乗船、旗津老街、六合夜市など。台湾の違法風俗営業摘発ニュースでよく見る通りの前も歩いたので少しレポートできればと思います。泊った宿はなかなかカオスでした。
逍遙園
高雄についてまず訪れたのがこの逍遙園 (しょうようえん)。1939年に浄土真宗本願寺派宗主の大谷光瑞によって創建された台湾の別邸です。第二次世界大戦が終わり国共内戦後に台湾に来た軍人とその家族が暮らすようになり、この周りに眷村が作られていったとのことです。
大谷光瑞は大正天皇の義理の兄で、日本でも著名な宗教家で探検家であったようです。ここに来るまで全く知りませんでした。
外観はこんな感じ。
一階部分は簡易売店やカフェ、展示になっていて、二階部分は実際の居住場所や台所などを見学でき当時の様子を知ることができます。入場料は無料。
畳部屋もあり、部屋に入ると和の匂いが鼻腔に広がります。自分のうちにも畳部屋作りたくなります。でも湿気対策が大変….
防空壕もあり、1940年以降日米関係が悪化してからここで避難訓練をしていたようです。
フェリーで旗津老街へ
MRTで西子灣駅まで行き、歩いて10分ほどでフェリー乗り場に到着です。遠くから見ても下の写真にあるような青い建物を目指して歩けば大丈夫です。ここは出口付近なので回れ右して入り口に向かいましょう。
入り口の建物にはMRTのような改札があり、 悠遊卡 (Easy card) など交通系ICカードでピッとタッチして通ることができます。
旗津老街
10分ほどフェリーに揺られて到着すると、目の前に屋台が広がります。
老街を抜けて道路を渡ると海鮮レストランや屋台がさらに広がっています。
ちょうど昼頃だったのでレビューがよい海鮮レストランに入ってみました。
食べたものの一部はこんな感じ。台湾の牡蠣にしては大きめのものが多かったので良かったです。快炒の海鮮版という感じで台湾料理が味わえて中ではビールも飲めます。
この生き物は何て名前だったのだろう。ロブスター的な味わいなのだろうか。
旗津星空隧道
屋台が続く通りを抜けると砂浜に着きます。そこから北の方角に歩くと日本統治時代に作られたトンネルに入ることができます。散歩やサイクリングに最適です。
トンネルを抜けた先の断崖に波が打ち当たる景色。迫力あります。
英國領事館
フェリーでもといた鼓山フェリーターミナルに戻り、そこから徒歩で打狗英国領時間に歩いて行くことができます。10分ほどで到着します。2018年前に一人旅をした時にも訪れた英国領事館に今回も行ってまして、今回はその時とは違うローカルな道を通って行きました。
多分前回飲んだと思うフルーツ茶を今回も注文。甘かったので水を足し足しいただきました。
英国領事館とその周辺については前回行ったときの記事をご覧ください。
六合夜市
MRTで美麗島駅まで行き、高雄で一番有名な六合夜市へ。牡蠣が食べたかったので牡蠣をその場で焼いてくれる屋台を探したところ見つけました。こういう屋台は他の都市の夜市ではあまりない気がします。
いただいた牡蠣。先輩におごってもらいました。これで150元。
小さめですが、数も多いのでありかなと思います。食中毒も大丈夫でした。
昭和大眾酒場
そして美麗島近くにある日本人の方が経営している昭和大眾酒場という居酒屋へ。日本に長く帰っていない人にとっては楽園に思えるはず。特に良かったのは広島直送の生牡蠣!2つで300元。めちゃめちゃ美味しかったです。
今回の宿「シングルイン 高雄林森」
そして本日の宿へ。基本ドミトリー式の部屋なのですが、価格は安めで個室もありサウナもあるとどこかに書いていたので予約してみました。
部屋自体は清潔です。清潔なのですが、騒音がすごい。部屋の扉は引き戸で上部は空洞になっていて部屋内外の音は丸聞こえ。音が響きやすく、廊下を歩く音や引き戸を閉める音、放屁やアラームの音は大音量で聞こえます。
しかもしかも大浴場=ハッテン場疑惑が浮上し、それなら宿泊客もそういうこと?という疑心暗鬼と部屋の外を歩く足音で全く寝れない状態でした。↓の写真でわかるように引き戸下部も空いている状態なので少し心配ではありました。
疑惑があった大浴場はなんと、宿泊客用の脱いだ服や貴重品を入れるロッカーや棚がなく、脱いだ服はそのまま大浴場に持っていく仕様になっている始末。ここユーザーエクスペリエンス的に疑問に思わないのか台湾の人々…!
宿泊客用の棚がないことでどうすればよいのか宿の人に聞いたのですが、あまり要領を得ず、というか理解できず、今から考えると自分は日本にあるみたいな棚やロッカーはある前提で話していたのに対して、宿側はそういうものはないのが当然の意識で話していたのですれ違いは当然だなと腹落ちです。
宿に聞いても色々理解できなかったのでこの大浴場のシステムを探るために、各種ホテルサイトのレビューやブログ記事をあたったところ、ハッテン場疑惑が発覚したのでした。
夜は頭痛があったので、朝6時に大浴場にいったところちょっと恐怖を感じました。まず、入ったところに自分の服などを置いておく、座って体や頭を洗う洗い場が3つあるのですがお湯は出ず水はちょろちょろしか出ない、地面はぬるぬる、個室シャワー室みたいなところを見つけたのでそこでぱぱっと洗ってぬるい浴槽にはいると1分もしないうちに自分の真ん前から巨漢の男がざばーんと入ってくる…. 他に空いている浴槽はあるのに。迫ってこられそうだったんで素早く退散しました。浴槽入っている人はみんなきょろきょろしているし奇妙な世界に迷い込んだ感覚でした。今思い起こすだけでもさぶいぼたつ。
自分は怖くて入れなかったのですが、先輩が言うにはサウナはぬるい感じで全然整わないようです。時間帯にもよるかもしれないですが、どこかのレビューでもそう書いていたのでいつもそうなんだと思います。
良いところを挙げるとしたら、朝ごはんがちょっとある。24時間集まれるロビーというか広間というか椅子と机というかがあるので多めの人数で安旅したいときには良いかもしれません。一応地図も置いておきます。
というわけであまり休めないまま一休みして高雄旅を終えました。先輩は早朝に帰路につき、自分は昼頃に新幹線に乗って台中まで帰りました。
「九如二路」と「七賢一路」
最後に何も知らずに前を通ると怖い高雄の夜遊び通りらしい、「九如二路」と「七賢一路」 について。
高雄のニュースを見るとこれら通りについての摘発のニュースが1-2カ月に一回は出ている印象で、高雄だと誰もが知る不法夜遊び通りみたいな感じになっているようです。
高雄駅に向かう道で↓の赤で囲った九如二路の通りを歩いてみると、午後前だったからか誰もおらず寂れた町という印象でした。
歩いていると、中が見えないすりガラスで覆われたSPAと書かれた看板の店がちらほら見受けられ、そのすりガラスの店内側で座った人のちょうど顔の部分だけがくり抜かれて顔が見れる状態になっていました。↓のようなイメージで、お年をめされた美人な方が顔を出して話しかけてきます。
おそらく違法マッサージのサービスを受けられると思うのですが、勇気ある旅系YouTuberの方々はぜひチャレンジしていただきたいです。
七賢一路の通りは、逍遙園に行くときに出くわしました。ビルの各階にSPA店があり、ビルの外壁に看板も出ています。ここがよく高雄の違法営業摘発ニュースの舞台になっているようで、「違法営業摘発に行ったら取り締まるはずの警察が客としてサービスを受けていた」という恥ずかしい内容もありました。こちらも勇気がある方はお試しください。自分は色々怖くて行けませんでした。
高雄旅おまけ
高雄駅は2024年3月現在大規模工事中なのですが、その近くに旧高雄駅の遺構が残されていたりします。これは当時の建物の壁を保存して取り付けたものらしく、逍遙園もそうですが歴史を大切にしようとしていることがわかります。
帰りは巨蛋駅近くにあるデパートに入っている紀伊国屋によって帰りました。日本の本屋にいくとなんかほっとします。台湾で日本の本を買うと通常の二倍くらいするので要注意。
高雄旅行についてはこちらもどうぞ。