台湾で台湾語(閩南語)を話せると台湾の人たちともっと仲良くなれるので中文学習以外に余力がある人で台湾に住んでいる人は少しずつ覚えていって損はないと思う。
台湾語について
こんにちは、2018年から台北を拠点に生活しているげん(@gegegegensan)です。
台湾には大きく分けて二種類の言語が広く話されている。公教育で使用される台湾華語 (中国語)と台湾語があり、違いはこんな感じ。
- 台湾華語 … 中国大陸でも一般的に話されている北京語(普通話)の台湾版。台湾では普通話のように舌を巻かず、「是 shi シュー」を「スー」と言ったり「什麼 shenme シャマ」を「サマ」と言ったり発音が違ったりするが基本的には北京語と同じ。中国大陸から台湾に来た当時の中華民国政府(国民党)が國語として公用語を設定したため。
- 台湾語 … 台湾対岸の福建省で話されている閩南語の台湾方言。17世紀頃から台湾に渡ってきた福建の人たちが台湾で生活を始め、「台湾語」として定着した正式な文字がない言語。戦前日本が台湾にいたときも戦後の国民党政府になってからも家庭で話される言語として使用されている (戦後の国民党の政策から台湾語を話すと処罰された時期があったと聞いた)。
ちなみに台湾対岸の中国の街は「厦門 (xiamen)」(アモイ)という。2018年12月に行ってきた。今後も行く機会があると思う。
他にも英語を公用語としようとする動きがあったり、台湾に中国大陸からの移民が多くなる17世紀頃以前から住んでいた原住民と呼ばれる人々の言語がある。原住民の言語は台湾語と同じく文字がなく、初めて文字化されたのはオランダが17世紀に台湾にきたときに交易をするために接触を図ったときに書き留められた。台南の歴史博物館で見ました。
台湾語(閩南語)は広東語と同じく遥か昔に唐の時代に話されていた古中国語が起源で、その頃に日本に漢字が伝来し現在の日本語を形成していく。そんな歴史的な背景もあり現在の日本語の一部漢字発音は現在の台湾語 (閩南語)と似ているものがたくさんある。便所=ベンソウ、全世界=ヅァンセーカイ、了解=リョウカイとか。ちなみに広東語を含む粤語も同様で現代の日本語の漢字由来の表現の日本語発音が古中国語の発音に近かったりするので面白い。(youtubeで「閩南語 粤語 日本語」など検索すると解説動画とか出てくるよ)
現代の台湾の若い人たちは中文を主に使い、台湾語はおじさんおばさんが話す言葉みたいな感じなので基本的には会話は中文でよいが台湾語を話せるとウケがよかったり、街なかで話されていることがわかったり、年配の方々と少し話せるようになったりします。あと歴史や文化に興味がある人にもおすすめ。
台湾語(閩南語)の挨拶10フレーズ
以下基本的な台湾語のフレーズを台湾人の彼女に録音してもらったので皆さんにも共有です。(録音した声には少し加工処理をかけてます)
- こんにちは
- 新年おめでとう
- ありがとう
- ご飯食べた? (お腹いっぱい?)
- ご飯食べた (お腹いっぱい)
- お腹空いた
- ごめんなさい/申し訳ない
- ごめん
- どこ行くの?
- ショッピングに行く
(※ iPhoneだとSafari、Chromeでも音声が再生できない問題があるようなので、こちらのYoutube動画をご確認ください。Android端末、デスクトップだと音声の再生が可能です。)
「日本語」 台湾語 = 中国語
「こんにちは」リーホゥ = 你好
「你 ni」は「リ」の発音になり、「好 hao」は「ホゥ」になる。ちなみに広東語では「レイホウ」でちょっと近い。
「新年おめでとう」シンニンクゥアイロ = 新年快樂
旧正月前後に言いましょう。
「ありがとう」ドーシャ = 謝謝
漢字を当てると「多謝」。広東語では「多謝 ドーツェ」でこれも発音が近い。台湾語の謝謝の発音は「セセ」
「ご飯食べた? (お腹いっぱい?)」ジャバーブエ = 吃飽了嗎
仲良い友達と会った時やお昼ご飯、晩ごはん前に言ってみましょう。
「ご飯食べた (お腹いっぱい)」ジャパー = 吃飽了
「ジャパーブエ?」と言われて食べた後だったらこう答える。
「お腹空いた」バットゥヤォ = 肚子餓
「ジャパーブエ?」と言われてお腹空いていたらこう言いましょう。
「ごめんなさい/申し訳ない」シレ = 對不起
シリアス度が高い謝罪の表現。
「ごめん」パイセ = 對不起
「あ〜ごめんごめん!」みたいな感じで軽く言いたい時に使える。
「どこ行くの?」リベキタ = 你要去哪裡
「ベ」は中文の「要 yao」で、英語でいう未来形を表す。「キ」は中文の「去 qu」で「行く」という意味。
「ショッピングに行く」ワベキセケ = 我要去逛街
中文の「我 wo」は「ワ」で、「セケ」は「ショッピング」。ちなみに中文でショッピングは「逛街 guangjie」です。
今後定期的に台湾語 (閩南語)レッスンをブログで共有していきたいと思う。
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