ブラッドリー・クーパーがミュージシャンで監督で色々良いとこ取りの映画。
台湾で映画
日本では12月21日公開なので今頃CM流れたりして話題になってきてるのかもと思い投稿。1ヶ月くらい前になるが、同僚達に誘ってもらって映画 A Star Is Born を見に行ってきた。配給の制度や慣習、ローカライズ方法、マーケティングの作法が異なり、公開される映画の種類も各国の会社の配給会社に依る。それで何故日本がたいてい後発なのかはわからないが、台湾では欧米の映画の多くが日本より早く公開される。
ちなみに台湾で映画館で映画をみると200-300元(日本円で700円から1200円)ほどで週末か平日かによって異なることが多い。なんとなくだけど台北だと外出で遊びにいくオプションとして映画を選ぶ若者が多い気がする。
A Star Is Born (アリー/ スター誕生)
今回の「アリー/ スター誕生」は1937年に公開された「スター誕生」(A Star Is Born)のリメイク作品で、1954年と1976年にもリメイク作品が公開されている。最初の作品はミュージシャンではなく映画館を舞台としているが、基本的なストリーラインは全て同じで、映画や音楽界で力を持った男(ジャクソン)が無名の女(アリー)の才能を見出し、その才能を陽の光に当てるきっかけを与え、男は酒に溺れ女は栄光の階段を登っていく。
予告編をいくつか観たら雰囲気がわかるはず。
日本語予告編
長めで映画の雰囲気が少しわかりやすい予告編。
ちなみに監督、脚本、出演し、Lady Gagaの出演も自分からLady Gagaに話しに行ったとか。そんなめちゃカッコいいブラッドリー・クーパーはフランス語も堪能。
英語版予告編
英語版の予告編のほうがより雰囲気が伝わってくるはず。カントリーミュージックシンガーを演じているブラッドリー・クーパーの車の窓から顔を見せて”Hey, i just wanted to take another look at you.”というときの顔とアクセントがなかなかの良いカントリーマンぶりだった。
感想 (ネタバレなし)
自分のポリシーとして現在公開中の映画のネタバレは書かない。過去に何度もリメイクされているので過去の作品を観ている人は既に結末がわかっていると思うが、作品中にラストにつながる過去の話がさらっと流れて、それが最後の伏線なんだなと映画良く観てる人にはわかるという感じ。
ゲイバーで歌声を披露するだけだったアリーがだんだん有名になり世界に認められていく。有名になっていく過程で幸せの最高潮と言えるような瞬間は自分が今欲しいものをまだ持っていなくて、それを掴もうと必死に大切に思える人ともがいている、ような急な階段を誰かと手を繋いで登る時が一番幸福感があるのかなと感じる。達成を既に知っているジャクソンはだからこそ酒に溺れアリーとは常に物事を見る視点が異なりそれが溝になっていく。この映画は泣けるとよく聞くが自分は泣けず、幸せとは達成とは何かを考えさせる、一人ひとりが人生をかけて結論にたどり着かないといけない、エンターテインメントが外見の哲学的な問いな気がした。
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