中国語で「できる」はどう言う?(音声つき) 會・可以・可能・能の違いについて

中国語





中国語で「できる」

2018年1月に台湾に来た頃は全く話せなかった中国語も2年経った今ではそれなりに妻と中国語でけんかができるようになったのですが、それでもスムーズな会話や仕事で使えるようになるにはまだまだな状態です。

(※ 台湾で一般に話されている言語は國語つまり「中華民国」の公用語である中国語(北京語の台湾発音)で、40代以上やおじいさんおばあさん、都市に住まない人で大陸にルーツがある人は台湾語(ビン喃語)を話し、80歳以上の人は日本語を話す人がいて、もともと台湾にいた原住民にルーツがある人たちは國語の他にその原住民の言葉や日本語と原住民の言葉が混ざったクレオール言語を話す人たちもいます。台湾も多人種国家です。)

2019年7月に書いた私が行った効果的な中国語学習についての投稿はこちら。

すぐに上達する効率的な中国語の勉強法!中文(台湾の中国語)初心者の状態から 台湾で学習を始めて1年経過後の現実
学校に通わなくても、以前学習したことがなくても「正しく」学習すれば約1年あれば中国語はある程度話せるように、理解できるようになる。 この投稿では私の場合どうだったかの例ですが、これから学習を始める人や学習をしていてもあまり上達を感じられない人は、私が1年間に何をしたかを確認して参考にしてもらえれば幸いです。

中国語の学習方法は今まで別の言語で行っていた日本式の学習方法はあえてやめて、”comprehensive input”というアプローチで中国語の音と動作を頭の中で一致させて理解できる範囲をじょじょに広げ、理解できる中国語のインプットを大量にして適度にアウトプットすることを繰り返し上達してきました。詳しくは上の投稿で書いていますのでご確認ください。

なので、その音が発せられたときに理解できれば会話を続ける、動作をする、ということを行い、わからなければその都度意味を聞く、という風に生活の中で中国語学習を行ってきたので、文法や単語について腰を据えて学習したり記憶したりすることはしてきませんでした。

そんななか今まで感覚で使い分けていた中国語の「できる」というそれぞれの表現の境界線といいますか、線引きができていなかったのでこの機会に整理してみることにしました。

會 (huì)

會 (huì) は「能力としてできる」「学習してできるようになったからできる」「(未来に)そうなる可能性がある」というニュアンスで「~ができる」と言いたいときに使われます。下の例をご確認ください。

ほかにも「不會」で「ありえない」という意味になったり、「ありがとう」の返しとして使われたりします。会話でもよく聞きます。

你會玩遊戲嗎 (Nǐ huì wán yóuxì ma)

「あなたゲームできる?」という意味です。

最近任天堂スイッチを買ったのでその流れで妻が言ってました。「スキル的に」ゲームできる?得意なの?というニュアンスです。

你會講中文嗎 (Nǐ huì jiǎng zhōngwén ma)

「中国語話せますか?」という意味です。ちなみに英語では Do you speak Chinese? で “can” は「その言語で話してほしいとき」に Can you speak Chinese? と言ったりするので注意が必要。

可以 (kěyǐ)

可以 (kěyǐ)も「能力があってできる」というニュアンスで使われることもありますが、上記とはちょっと異なります。他にも「許可としてできる」「しても差し支えないからできる」ということや、「できる」ということで自分や相手にアクションを促すときに使われたりします。例えば英語の can you get that to go? (テイクアウトできる?)のようなニュアンスでは可以がよく使われます。

我可以拍照嗎 (Wǒ kěyǐ pāizhào ma)

「写真撮ってもよいですか?」という意味です。

旅行先で写真撮ってもよいかなと思ったら係員的な人にこう言って聞いてみましょう。

我可以去你家嗎 (Wǒ kěyǐ qù nǐ jiā ma)

「あなたのうち行っていい?」という意味です。

上で書いた「差し支えないからできる」「許可としてできる」というニュアンスですね。

他にも日常的に「可以外帯嗎?」(テイクアウトできる?)などよく言ったりします。

可能 (kěnéng)

可能 (kěnéng) は「可能性がある」「もしかすると~かもしれない」というニュアンスで使われます。確信が持てないときや「そうかもしれない」と言いたいときはよく可能を使います。

我可能懷孕了 (Wǒ kěnéng huáiyùnle)

「私妊娠したかもしれない」という意味です。

まさにこのニュアンスがぴったりきます。望む望まないに関わらず「かもしれない」というニュアンスを表します。ここで上記の可以などを使ったりすると「妊娠できる」という意味になりニュアンス的におかしくなります。

我可能會失業了 (Wǒ kěnéng huì shīyèle)

「私、失業するかもしれない」という意味です。

コロナ拡大時に巷でよく耳にした言葉。この文では「かもしれない」の可能と「この先そうなる可能性がある」というニュアンスで會が使われています。

能 (néng)

能 (néng) は「条件的にできる」「身体的にできる」「能力的にできる」「この先起こる可能性がある」というニュアンスでよく使われます。上記の表現と意味的に重なる場合も多々あります。下の例をご確認ください。

我能去你的公司拜訪嗎 (Wǒ néng qù nǐ de gōngsī bàifǎng ma)

「あなたの会社に訪問してもよいですか?」という意味です。

「条件的にできる」というニュアンスで使われています。この例では能の代わりに可以を使ってもよいです。

我能幫你什麼嗎 (Wǒ néng bāng nǐ shénme ma)

「どうしました?= 私が手助けできますか? = 私が手助けできることはありますか?」という意味です。

これは私が「能力的に、手助けできますか?」とただ単に手助けできるかどうかの可否を聞いているだけという感じです。

否定形 – 不會・不可以・不可能・不能

「~できない」「可能性がない」と言いたいときは「不」を頭に付けましょう。

例文や音声については別のブログ投稿でまとめたいと思います。

 

<< Facebook ページ いいねお願いします!

<< ホームに戻る

台湾に来て1年半後の中国語上達度合いについて↓

すぐに上達する効率的な中国語の勉強法!中文(台湾の中国語)初心者の状態から 台湾で学習を始めて1年経過後の現実
学校に通わなくても、以前学習したことがなくても「正しく」学習すれば約1年あれば中国語はある程度話せるように、理解できるようになる。 この投稿では私の場合どうだったかの例ですが、これから学習を始める人や学習をしていてもあまり上達を感じられない人は、私が1年間に何をしたかを確認して参考にしてもらえれば幸いです。





台湾のことをかなりわかっている方々によって作られているこのBrutus特別編、写真も文章もデザインも台湾愛に溢れていて好きです。自分も買って自分も日本に帰った時に買って参考にしているので、これから台湾に行く方々にもおすすめ。


BRUTUS特別編集 増補版 台湾

↓これは大陸の中国語ですが基本的な会話表現を楽に学べます。リンク先で試し読みができるので使えそうか確認してみてください。


CD BOOK たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話 (アスカカルチャー)

 

この記事が気に入ったら
いいね ! してね

コメント

タイトルとURLをコピーしました