會員・載具・統編の意味がだいたいわかるようになったあとも、台湾のレジではまだ聞き取れない中文が残っている。特に「有集點嗎?」と「要加購嗎?」は、会計の最後のほうで商品を指しながら飛んでくるので、何を断っているのかよくわからない。
集點は日本でも見かけるスタンプラリーのようなもの、加購はレジ横の追加販売キャンペーンだと思えばだいたい合っている。ただ、店員は一日に何百回も同じ質問をしているので相当速い。こちらが「え?」と顔をしている間に、次の質問かレシートが渡されて退場になる。
今回は台湾のコンビニやスーパーで聞かれるこの二つについて、意味と返事のパターンをまとめておきたい。短期旅行でも長期滞在でも、会計で毎回聞き返さなくて済むようにしたい。
※例文の音声は macOS の台湾華語音声(美佳 / Meijia)で生成した読み上げです。実際の店員の速さや話し方とは少し違います。
先に二つの意味だけ整理
- 集點(jí diǎn)=買い物でスタンプやポイントを集めるキャンペーン。レジで「集點するか」を聞かれる
- 加購(jiā gòu)=追加購入。レジ横の特価商品や、今の買い物にプラスで安く買えるキャンペーン
どちらも断りたいなら「不用」でほぼ通じる。集點を使いたいなら「有」や「我要集點」、加購を受けるなら「要加購這個」と指差せばよい。まずはこの結論だけ覚えておけば、会計の最後で慌てる回数はかなり減る。
「有集點嗎?」はスタンプを集めるかどうか
集點は文字どおり「ポイントを集める」という意味。台湾のコンビニやスーパーでは、一定期間のキャンペーンで商品を買うとスタンプ(シール)がもらえ、枚数がたまると景品と交換できる仕組みがよくある。
セブンイレブンやファミリーマート、全聯や家樂福など、店によって名称やデザインは違うが、レジでの聞き方は似ている。買った商品がキャンペーン対象なら、レシートと一緒にスタンプが渡されるか、会員アプリにポイントが入る。
店員が実際に使う言い方は次のようなものがある。
- 有集點嗎?=集點しますか、スタンプをもらいますか
- 要集點嗎?=集點したいですか(言い方は店によって違う)
「有集點嗎?」と聞かれたとき、店員が確認しているのはだいたい次のどちらかである。今回の買い物でスタンプをもらうかどうか。または、手持ちのスタンプ帳や会員カードを見せて集點を続けるかどうか。
短期旅行でスタンプ帳を持っていない、キャンペーンに興味がない場合は「不用」または「沒有」でよい。台湾に長くいる、またはキャンペーン景品が欲しいなら「有」や「我要集點」と答える。
有,我要集點。
はい、集點します。
不用,謝謝。
必要ありません、ありがとう。
集點と會員(会員ポイント)は別物だが、レジでは近いタイミングで聞かれることがある。會員は店のアプリやカードのポイント、集點は期間限定のスタンプキャンペーン、と考えると整理しやすい。
會員について聞かれた場合は次のように答える。
- 有會員嗎?=会員ですか
會員バーコードを出せばポイントが付く。集點キャンペーンのスタンプは別途、対象商品を買った証としてレジで渡されるか、アプリ上で確認できる。両方使っている人は、會員を見せたあとにまた「有集點嗎?」と聞かれてもおかしくない。
集點キャンペーンはどんなものか
台湾のコンビニの集點は、日本のコンビニでたまにやる「○個買うと景品がもらえる」に近い。ただし規模が大きく、キャラクターグッズやコラボ商品が人気になることも多い。
買い物のたびにレジでスタンプをもらい、冊子に貼っていく。必要枚数がたまると、追加料金なしまたは少額で景品と交換できる。対象商品はキャンペーン期間中、店頭に大きなポスターが出ている。
レジでは対象商品を買ったかどうかを確認してから「有集點嗎?」と聞く。対象外の商品だけなら、そもそも聞かれないこともある。逆に、対象商品を買っているのに聞かれなかったら、自分から「我要集點」と言ってもよい。
スタンプ帳を持っていない場合、最初の一回で店員が冊子を渡してくれることもある。旅行中に突然キャラクターのノートが手元に増える、という体験もある。断るなら最初から「不用」でよい。
「要加購嗎?」は追加購入の提案
加購は「追加で購入する」という意味。レジ横に並んでいる特価商品や、今の買い物とセットで安く買えるキャンペーンについて、店員が確認している。
日本のコンビニで言うと、おにぎりを買った人に「お味噌汁を100円でいかがですか?」と聞くイメージに近い。台湾ではもっと頻繁で、値段もはっきり決まっていることが多い。
店員が実際に使う言い方は次のようなものがある。
- 要加購嗎?=加購しますか、追加購入しますか
- 要加購這個嗎?=これを加購しますか(商品を指しながら)
加購を受け入れる場合は、指されている商品に向かって「要加購這個」または短く「要」と言えばよい。
要加購這個。
これを加購します。
不要なら「不用加購」または短く「不用」で終わる。
不用加購,謝謝。
加購は不要です、ありがとう。
加購は断っても全く問題ない。むしろ、レジ横の商品は衝動買いを促す配置になっているので、必要なければ迷わず「不用」と言ったほうが財布にも荷物にも優しい。
加購はどんな場面で出てくるか
コンビニでは、お茶やコーヒー、お菓子、第二弁当などが加購対象になりやすい。たとえば「飲み物を一本買うと、もう一本が○元」や「弁当を買うと、スープが加購價で買える」といったパターンがある。
スーパーでも同様で、レジ待ちの列の横に特価の卵や調味料が並び、会計時に「要加購嗎?」と聞かれる。値段が通常よりかなり安いので、台湾在住者はつい受けてしまうことも多い。
店員が商品を指しながら言うので、聞き取れなくても指差しでなんとかなる。値段を確認したい場合は「多少錢?」と聞けばよいが、急いでいるときは「不用」で十分である。
加購を受けたあと、さらに別の加購を提案されることもある。断りたい場合は毎回「不用」でよい。遠慮して曖昧な返事をすると、会計が長引く原因になる。
返事の基本は「有」「沒有」「不用」の三つ
會員・載具・統編の記事でも書いたが、台湾のレジではこの三つの返事で大半が終わる。集點と加購も同じである。
- 有(yǒu)=はい、あります、欲しい
- 沒有(méi yǒu)=ありません、持っていません
- 不用(bù yòng)=必要ありません、結構です
集點をしたい:有 / 我要集點
集點をしたくない:不用 / 沒有
加購をしたい:要 / 要加購這個
加購をしたくない:不用 / 不用加購
「沒有」と「不用」の違いは、前者は「持っていない・該当しない」、後者は「必要ない・結構」というニュアンス。レジではどちらを使っても店員は理解する。迷ったら「不用」が安全である。
聞き取れなかったとき
「有集點嗎?」と「要加購嗎?」は、会計の終盤で袋やレシートの準備と重なることが多い。店員が商品を指しているのに、質問の内容が聞き取れない場合は、指差しを頼りにする。
レジ横の特価商品を指しているなら加購の可能性が高い。スタンプ帳やキャンペーンのポスター方向を見ているなら集點の話である。それでもわからなければ、短く確認する。
你是說加購嗎?
加購のことですか?
不好意思,請再說一次。
すみません、もう一度言ってください。
ただ、後ろに人が並んでいる時間帯は「都不用,謝謝」で全部断る方法もある。集點も加購も會員も載具も全部いらない旅行者なら、これで会計を早く終わらせられる。
レジでの会話を一度通してみる
おにぎりとお茶を買って、集點も加購もいらない場合の例である。
店員:有集點嗎?
集點しますか?
客:不用。
必要ありません。
店員:要加購嗎?
加購しますか?
客:不用加購。
加購は不要です。
集點キャンペーンに参加したい場合は次のようになる。
店員:有集點嗎?
集點しますか?
客:有,我要集點。
はい、集點します。
加購を受ける場合は、店員が指している商品に向かって答える。
店員:要加購這個嗎?
これを加購しますか?
客:要加購這個。
これを加購します。
実際にはこんなに長い文章を言わず、「有」「不用」「要加購這個」と単語だけで進むことが多い。中文学習では正しい文を練習するのも大切だが、レジでは相手と必要な情報を交換して会計が終われば勝ちである。
まとめ
有集點嗎はスタンプキャンペーンへの参加確認、要加購嗎はレジ横の追加購入の提案。どちらも断っても問題なく、断るなら「不用」でほぼ通じる。
- 集點をしたい:有 / 我要集點
- 集點をしたくない:不用
- 加購をしたい:要加購這個
- 加購をしたくない:不用加購
會員・載具・統編と合わせて覚えると、台湾のレジで聞かれる質問の大部分をカバーできる。集點はキャンペーン期間中だけ、加購は店によって毎日のように出てくるので、耳慣れしておくと会計がだいぶ楽になる。
まずは「不用」で会計を完了させ、台湾に長くいることになったらスタンプ帳をもらってみる。そのくらいの段階的な対応でよいと思う。


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