台湾で長期滞在すると、コンビニやMRTより先に窓口で詰まると感じるのが證件(身分証明まわり)だ。居留證の更新、健保カードの発行・再発行、銀行や携帯契約での提示——どれも「請出示證件」から始まる。自分も最初、護照と居留證のどちらを出せばいいか迷って、窓口で二度往復した。
今回は、健保・居留證・護照・身分證・辦理・延期・補卡・證件の8語を軸に、移民署・健保窓口・病院で使う中文を整理する。制度の詳細解説ではなく、会話と書類の現場語彙に絞る。
※例文の音声は macOS の台湾華語音声(美佳 / Meijia)で生成した読み上げです。
先に結論だけ
- 證件(zhèng jiàn)=身分証明書類の総称
- 居留證(jū liú zhèng)=居留証(ARC など)
- 護照(hù zhào)=パスポート
- 身分證(shēn fèn zhèng)=台湾の国民身分証
- 健保(jiàn bǎo)=国民健康保険(カード含む)
- 辦理(bàn lǐ)=手続きする
- 延期(yán qī)=期限延長・更新
- 補卡(bǔ kǎ)=カード再発行
窓口の定番は「我要辦理延期」「健保卡遺失,想補卡」「請出示證件」。この3つで会話の入口ができる。
證件・護照・居留證・身分證の使い分け
證件は「何か証明を見せて」という意味の総称だ。店員や窓口が「有證件嗎?」と言ったら、状況に応じて護照か居留證を出す。身分證は台湾国民のカードなので、外国人は通常持っていない。聞かれて「我是外國人,這是居留證」と返せば通じる。
請出示證件。
身分証明を見せてください。
我只有居留證和護照。
居留証とパスポートしかありません。
携帯契約(門號)でも身分証を求められる。門號・方案の記事とセットで覚えるとよい。
辦理・延期:手続きと更新
辦理は「手続きをする」の万能語。「辦理居留」「辦理健保」「辦理開戶」と後ろに目的を付けられる。延期は期限を延ばすこと。居留證の更新を「延期」や「展延」と言う場面がある。
我要辦理居留證延期。
居留証の更新手続きをしたいです。
需要準備哪些資料?
どの資料を準備すればいいですか?
自分は最初「更新」と言って通じなかったわけではないが、窓口の看板は「延期/展延」表記が多かった。事前にオンライン予約(線上預約)がある機関も増えているので、「有沒有預約?(予約はありますか?)」もセットで使える。
健保・補卡:病院とカード再発行
健保は保険制度そのものと、カード(健保卡)の両方を指す。病院の掛號ではカードをかざす。掛號・看診の記事と合わせて読むと流れが見える。
カードをなくしたときは補卡。「健保卡遺失了,我要補卡」が定番だ。手数料や受け取り日数は窓口で確認する。
健保卡可以補卡嗎?
健保カードは再発行できますか?
補卡要多久?
再発行にはどれくらいかかりますか?
短期旅行者は健保に加入していないことが多い。その場合は自費診療になり、海外旅行保険の記事で触れた備えが効く。
窓口で使える定型文
- 我是日本人,這是我的居留證。
- 我想辦理○○,請問要去哪個櫃檯?
- 可以給我號碼牌嗎?(整理券はもらえますか?)
- 請再說一次,慢一點。
「櫃檯」は窓口・カウンター。「號碼牌」は番号札だ。大きな事務所では先に番号を取らないと順番が来ない。
関連記事
まとめ
台湾の行政・医療窓口は、證件を出し、辦理したいことを言い、延期や補卡など目的語を足す——この型で進む。8語あれば「何をしたい人か」が伝わる。自分も最初は護照だけ握りしめていたが、居留證と健保卡の役割が分かってから、窓口の往復が半分以下になった。

