フランス ベルサイユ宮殿に行ってきたので行き方や感想、18-19世紀フランスの歴史、写真をご共有

台湾/日本以外の旅行

パリ滞在最終日にベルサイユ宮殿に行ってきた。パリ市内から一時間以内で到着できるので午前パリ出発=>夕方前にパリに帰ってぶらぶら、みたいな旅程でOK。




ベルサイユ宮殿まで

現在のルーブル美術館であるルーブル宮殿以降の王族の宮殿としてルイ14世がベルサイユ宮殿を完成させてから、王政の中心だった場所がこのベルサイユ宮殿である。

検索すると色んな旅行記が出てくる通り日本人観光客もよく訪問しているが、自分が行った時はアジア人だと韓国と中国からの団体観光客が多い印象だった (パリも含めて)。

行き方

パリ市内のInvalides駅からGare de Versailles-Château-Rive-Gauche駅に乗り換えると以降乗り換えなしでベルサイユ宮殿近くの駅に到着する。

※気をつけること※

Invalides駅で地下鉄から鉄道に乗換える必要があるので、Invalides駅では一度改札を出てGare de Versailles-Château-Rive-Gauche駅行きの切符を買う必要がある (往復で10ユーロちょっと)。ここで切符を買ってから鉄道に乗らないと電車の中で切符を確認されて罰金を取られるので注意が必要。自分たちの前に座っていた人たちはちょうど罰金取られてました。

あと、シャトレ駅と同様Invalides駅の鉄道ホームに行くため、一度改札を出て鉄道の切符を買うために地下鉄の切符が必要になるので切符はちゃんと持っておくこと (ただしスマホと同じポケットに持っていると磁気を失って改札通らなくなるので別々に持っておく)。ちなみに自分は何故かスマホやコインと別々にポケットに入れていても磁気なくなることがあった。

チケット購入

オンラインチケットを購入する場合は大抵のチケットで入場する時間帯を指定したチケットを購入する必要があるため、ピーク時でない場合は現地でチケット購入したほうが無難。

チケットの種類はいくつかあるが以下の3つが無難。チケットブースは宮殿から向かって左側の建物内で購入できる。宮殿敷地内に入ると宮殿へ入るための行列があるが、チケットを買っていない場合はそこにはすぐに並ばずに左側の建物でチケットを買うこと。

  • PASSPORT WITH TIMED ENTRY (指定された時間での広大な庭とお城への入場): 27ユーロ
  • PASSPORT: 27ユーロ (あまり調べてないので上との違いがわからない ><.. )
  • PALACE TICKET (お城のみの入場): 18ユーロ


 


自分はPLACE TICKETで入り、その後広大な庭(↓②あたり)に出ようとしたが庭用のチケット(または上記PASSPORTチケット)が要ると言われたので、少々遠回りして(↓③の場所)無料公開エリアから入り、そこから4ユーロ払ってトラムに乗ると有料エリアである庭の内部に連れて行かれたので、結果的に少し安く済みちょっとラッキー。

ベルサイユ宮殿

その豪華絢爛さを讃える前に、そもそもベルサイユ宮殿どんな歴史があるのか、誰が住んでいたのかを知っておくとより深く楽しめる。以下少し歴史について。ちなみにベルサイユ宮殿見学チケットを買って宮殿内に入ると音声ガイドも貸し出してくれるので(日本語もあり)どういう人物が住んでいたかなどはその場で知ることもできる。

フランス歴史の復習

ブルボン朝 (1589年~1792年)


(↑ベルサイユ宮殿のお土産屋で買ったポストカード)

こちらがフランス革命で王朝が沈むまでのブルボン家の簡単な家系図。イタリアのメディチ家(マリー・ド・メディシス)、ドイツのハプスブルク家(マリーアントワネットの母マリア・テレジア)など周辺国との政略結婚と財政政策で外部から王妃を娶り王政を維持していた。

最後のルイ16世はフランス革命後にギロチンで処刑される。フランス革命後のフランスは混乱期が続き、共和制->ナポレオン台頭->帝政->ナポレオン失墜->王政復古->ナポレオン復活->別の王朝(オルレアン朝)->王政滅亡->帝政->共和制、パリ・コミューン… このどたどたが約100年間で起こるのだから激動の18-19世紀だったことがわかる。

ちなみにかの有名な小説、ミュージカル、映画の「レミゼラブル」はナポレオン失墜->王政復古->王政復古終了の頃のフランスが舞台である。

他には1871年に成立したドイツ帝国の戴冠式が行われたり、第一次世界大戦後の戦後処理であるベルサイユ条約が調印された場所でもある。最近だとカルロス・ゴーンの結婚パーティーが開かれた場所だったりもして、近代歴史を語るには外せない要所である。

↓ベルサイユ宮殿庭側から。

ちなみにフランス革命の原因の一つだったと俗に言われるマリーアントワネットはワガママで庶民生活なんて関心皆無だったと言われるが、実際には以下のような事実があったらしい。

  1. 「ケーキを食べればいいじゃない (Qu’ils mangent de la brioche!)」などそんな軽率なことは言っていない … 外国出身の王妃を揶揄する表現だったもよう。
  2.  性生活が公衆の目にさらされていた。
  3.  当時のベルサイユ宮殿は、というよりフランスは外の道は糞尿まみれで王族は数日靴を外で履いたら捨てていた。中には一日一足新しい靴を履く貴族もいたが、マリーアントワネットはそこまで靴を粗末に扱わなかった。
  4.  地味な格好を好んでいた。
  5.  フランス革命の原因とよく言われるマリーアントワネットだが、マリーアントワネットが直接の原因ではない。(これはこの時代の歴史を勉強すればすぐわかる)

↓ベルサイユ宮殿の中の一部写真。実際に使われていたベッドではないらしいが当時のものではあると言っていた気がする。どの部屋もベッドが小さいのが気になった。

宮殿二階部分から。



 

ベルサイユ宮殿周辺の公園

庭に入れるチケットがあるとこの広大な庭を散歩することができる。チケットがない場合は庭の入り口でチケット購入も可。

上に貼った地図の③から入って真っ直ぐこんな感じの道をいくとこの池の末端にたどり着く。

30分/10ユーロくらいで手漕ぎボートに乗って優雅に過ごすこともできる。同僚とボート乗ろうかどうか話していたらそこで働いているおっちゃんが「今日は風強いからボート漕ぐのにめっちゃ力必要やで」と言い「ボーヤの代わりにおっちゃんがねえちゃんとボート乗ったるで」と言っていた (関西弁だが実際はフランス語。一緒に行った同僚は女性だったのでねえちゃんと訳した)。

ラッキーだとめっちゃでかい白鳥が興味深そうにボートに寄ってきて一緒に遊んでくれます。

レストランにて

ベルサイユ宮殿のお庭にあるレストランLa Petite Veniseにて。ステーキ24ユーロ。リゾットやパスタその他肉料理、ワインやビールなどメニューも豊富なのでベルサイユ宮殿見物後は庭を20-30分散歩してこのレストランで食事するのもいいかも。

場所はこちら。

 

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