電動キックボードとは? 日本の法規制とパリの至るところで見たLime (ライム)とBird (バード)を例に紹介

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電動キックボード (電動スクーター)

最近TechCrunchや地方のニュースで話題に出てきた電動キックボードをパリでよく見かけたのでどんなものかここで共有したいと思います。

電動キックボードとは、エンジンを積んだキックボードでキックボードのように地面を蹴って発進しその後はエンジンで時速20キロ+で走ることができる。アメリカで創業された会社が多く、大手は下で紹介するLimeやBirdなど。

英語では”E-scooter”と呼ばれていて、日本語にすると「電動スクーター」なのだが、スクーターは日本では原付バイク的なオートバイの名前なので、「電動キックボード」と呼ぶようにしているのかもしれない。

ちなみに、South Parkでは去年のシーズンでかなりネタにされていました。South Parkで取り扱われるということは世間的にかなりホットな話題で社会現象だったということが伺われる。

電動キックボードにいらつくMr. Mackey

ハロウィーンに電動キックボードでTick or Treatして回るSouth Parkの子どもたち

South Parkの電動キックボードが出てくるエピソードはSouth Park Studiosで無料で視聴することができます。英語学習にもおすすめ。

パリの電動キックボード

2019年3月にパリに行った時に電動キックボードのLimeとBirdを街なかのいたるところで見たのでここで記録を残しておきます。

基本的な使い方はLimeもBirdも同じで、専用スマホアプリをインストールして個人情報を入力して登録、近くに電動キックボードがないかどうかアプリを使ってチェックし、電動キックボードがあれば、キックボード付いているQRコードをスキャンして使い始めることができる。

各電動キックボードキックボードの位置はUberのような地図UIで確認することができて、GPSが付いているので乗り捨ても可能。

電動キックボードの一般的な価格は使用開始に$1/€1で、その後15-30分刻みで15-50セントの課金が多い模様。課金体系が結構頻繁に改定されたり、地域によって金額も変わってくるので使用する地域でアプリを開いて確認しましょう。

Lime

2017年1月にサンフランシスコで創業された電動キックボードを提供する企業のLime。創業者がUberのシェアリングエコノミーで車を使った移動をしても毎朝渋滞が激しかったりと生活の中で交通と移動について課題を感じていて、そういったストレスを解消するために立ち上げたのがこのLime。

パリの街なかでは下のBirdよりも若干多く使用されている印象だった。オシャレなパリジャンがカップルで二人乗りしていたり、普通に一人ですまし顔で乗っている人がいたり電動キックボードでびゅんびゅん公道を行く姿はちょとシュールな感じだった。

台湾で使用しようとするとUIが一部簡体字になってました。中国でもサービス開始するのかん。

創業者インタビューはこの投稿の下に貼ってあるTechCrunchのインタビュー記事から読み事ができるのでどうぞ。


 

Bird

2017年サンフランシスコでサービスを創業し、2018年8月時点で30都市でサービスを展開し、Birdの評価額は2150億円($2 billion)の電動キックボード大手。

2018年夏の時点でパリやテルアビブに展開すると伝えられており、2019年3月時点で既にパリの街中にあったので成功していると言えるかもしれない。上のLimeと同じくらいの頻度で街なかで見かけました。

パリに行くと電動キックボードを公道で乗れるので行ってみたら試してみてください。専用アプリのインストールと電話番号を使用した登録が必要な場合があるので現地で使用するSimカードは電話番号付きのものを使用するようにしましょう。

パリ旅行に興味がある方は以下の記事もご覧くださいませ。

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パリに行くならるるぶで下調べ!


るるぶパリ(2020年版) (るるぶ情報版(海外))


 

日本での電動キックボードの動き

日本でも電動キックボード導入の動きが進んでおり、福岡市やその他地方自治体を中心に実証実験が進んでいる。

最近の電動キックボード関連ニュースはこちら。

(以下ニュースリンクはクリック/タップすると別タブで開きます)

日本ではKDDIがLimeに出資するなど大企業も商機を見て動き始めている様子。

電動キックボードを使用するメリットは、二酸化炭素や排気ガスを排出せずクリーンな移動手段として使用できること。街なかでの短距離移動などでは車ではなくこういった軽量で所所有が必要ないシェアリングエコノミー的な移動手段が主流になっていくだろう。

京都議定書などで定められた温室効果ガスの削減に一役買う可能性が高いのがこの電動キックボードなので、ぜひ日本でも日常使いができるようになってほしい。高齢化社会では難しいかもしれないが東京、大阪、福岡、名古屋などの都市部では大いに有用になると思う。

環境に優しいという大義があり、タクシーに乗るより安いので法規制を乗り越えれば近距離移動は電動キックボードが主流になるだろうが法規制の壁を乗り越えられるかどうかが肝になる

電動キックボードの日本での法規制

日本の電動キックボードの法規制について、知っておくべき主なポイントは以下。(参考:神奈川県警ウェブサイト)

  1. 電動スクーター・電動式キックボードは原動機付自転車に該当する
  2. 前照灯、番号灯、方向指示器等の取り付けが必要
  3. 必要な自動車保険に入ることが必要
  4. 地方税法に規定する軽自動車税(市町村税)を納付する義務がある
  5. ヘルメットの着用と交通法令の遵守が必要

現状このような規制の影響を受けずに電動キックボードを使用できる場所は公道にはなく、私有地で個人的に楽しむしかないのが現状。

パリやサンフランシスコなどのように電動キックボードを普通に公道でも乗れるようにするには道路交通法を改正する必要があり、日本では普及に時間がかかる可能性が高い。

まず実証実験を行い、私有地であると見なせる広域な街や遊園地などの場所で導入するか、電動キックボードを自転車と同等のスペックに落として公道でも使用できるようにするか。

今後の電動キックボード業界が楽しみであるし、このような地図やGPS機能を利用したシェアリングエコノミーやマッチングサービスが今後も様々な業界で出てきそう。

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