ccTLD (国別コードトップレベルドメイン) と取得時の一般的なルール、日本でも取得できるccTLDについて

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ドメインエクステンション(.COMとか.ORGとか) は TLD (トップレベルドメイン) とも呼ばれ、登録や運用時のルールがそれぞれ異なる場合がある。中でも ccTLD (国別コードトップレベルドメイン)と呼ばれるTLDは各国政府が委任した機関が管理しているケースが多く、登録に当たって.COMなど一般的なTLDよりも厳格なルールが適用される場合が多い。





ちなみに、ccTLDの中で一番信頼度が高いとされているのは .JP で、一番登録数が多いのは .CN (中国)でその次は .DE (ドイツ)である。(.TKは除外)

ccTLD (国別コードトップレベルドメイン)

ccTLDとは(Country Code Top Level Domain、国別コードトップレベルドメイン)その名の通り国家の名前を表すコードを使用したTLDのこと。通常その国のレジストリが定めるルールを満たす個人や法人しか登録できないが、ccTLDはネット上の国の資産でもあるので国外のレジストリに委託して登録しやすくしている場合もある。

代表例:

  • .JP (日本)
  • .UK (イギリス)
  • .FR (フランス)
  • .CN (中国)

以下のようなccTLDではあるが特定の国のルールに依らないものも存在する。こういったccTLDは国を表すというよりも、特定のコンセプトを表し、 こういった国では外貨を稼ぐ手段としてオンラインリソースであるドメイン名を世界に向けて販売している。ドメイン名販売には .JP のように信頼重視でルールを策定し運用を行うレジストリがあれば、利益重視のルールにして万人が登録しやすいようにしているレジストリがあったりとそれぞれである。

  • .IO – “Input/Output”を表す、 Indiana Ocean (インディアナオーシャン)
  • .AI – “Artificial Intelligence”を表す、 Anguilla (アンギラ)
  • .TV – “TV”を表す、 Tuvalu (ツバル)
  • .CO – 短く覚えやすい、 Columbia (コロンビア)
  • .TO – 短く覚えやすい、 Tonga (トンガ)
  • .CC – 短く覚えやすい、 Cocos Islands(オーストラリア領ココス諸島)

(ちなみに日本でも人気の .ME はccTLDではなくて gTLD – generic Top Level Domain)

ccTLD取得時の一般的なルールとその例

代表的なルール (全てに当てはまるわけではない)

  1. ローカルプレゼンス: ccTLDが表す国に居住していなければならない(個人としての登録の場合)、法人登記していなければならない(法人としての登録の場合)。.IOなど上記ccTLDの他に .CN(中国)や.TW(台湾)等は現地での住所は必要なし。
  2. 個人では登録できず、法人としての登録でなければならない。法人登録証明書(日本でいう登記簿謄本の提出が必要)
  3. 上記#1のローカルプレゼンスで、ドメイン提供者から登録時に貸し出された連絡先ではなくて実際の個人または法人の連絡先を持っていないといけない。
  4. 登録ドメイン名は法人名や商標に対応したものでないといけない。

その他にも追加で「登録しようとしているドメイン名の商標を持っている必要がある」というものもある。

日本にいても取得できるccTLDの例

  • .CAT (カタルーニャ)
    登録時のルールとして公開するウェブサイトに「カタロニア語のページを最低一つ作成して公開しないといけない」というものがある。「キャット(猫)」を連想させるのでちょっと人気。
  • .ST (サントメプリンシペ)
    ローカルプレゼンスは必要なし。
  • .SB (ソロモン諸島)
    ローカルプレゼンスは必要なし。

その他 .ID (インドネシア)、.SG(シンガポール)のようなローカルプレゼンスが必要なccTLDの場合、ドメインレジストラが現地名義の連絡先を自動で貸し出してccTLDを登録できるようにするサービスもある。大抵のメジャーな国のccTLDはこの名義貸しサービスを利用してドメイン名を取得することができる。

また、国内の地理的TLDも存在し(日本だと.TOKYOとか)、ccTLDのような厳格なルールがある場合もある。(.ALSACE (フランスのアルザス地方) – 登録時にアルザスとの関係を証明できる資料の提出が必要等)

マイナーであまり知られていないccTLDは、一般的なTLDだとすぐに取得されてしまう二文字ドメイン名に空きがあったりするので自分のブランディングや転売目的で取得する人も多い。

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