台北の路地で地図を見ながら立ち止まると、だいたい誰かが「你要去哪裡?」と声をかけてくる。自分も最初は英語で返してしまい、相手の「直走再右轉」が耳に残らなかった。問路は単語より聞き方と聞き返しが大事で、「請問怎麼走」「可以再說一次嗎」「可以說慢一點嗎」の三句があると迷った時間が短い。

今回は徒歩での問路・指路に絞る。タクシーでの行き先伝えは 計程車・Uberの記事、住所の読みは 段巷弄號の記事、捷運の車内は MRT・公車の記事 を参照。

※例文の音声は macOS の台湾華語音声(美佳 / Meijia)で生成した読み上げです。現地の話し方・速さとは少し違います。

先に結論だけ

  • 請問,台北車站怎麼走?=すみません、台北駅へはどう行きますか?

  • 直走,然後右轉=まっすぐ行って、それから右折

  • 前面左轉就到了=前を左に曲がれば着きます

  • 還有多遠?=あとどのくらい遠いですか?

  • 要過馬路嗎?=道路を渡りますか?

  • 捷運幾號出口?=MRTの何番出口ですか?

  • 可以再說一次嗎?=もう一度言ってもらえますか?

  • 可以說慢一點嗎?=もう少しゆっくり話してもらえますか?

  • 我要去這個地址=この住所に行きたいです

  • 謝謝,我找到了=ありがとう、見つかりました

問路の型は請問+場所+怎麼走 → 直走/轉彎の聞き取り → 聞き返し → 謝謝。完璧に聞き取れなくても、「再說一次」「慢一點」で時間を稼げる。

声のかけ方:請問〜怎麼走

店員・守衛・通行人、誰に聞くときも請問から入るのが無難だ。

請問,西門町怎麼走?
すみません、西門町へはどう行きますか?

請問,附近有捷運站嗎?
近くにMRT駅はありますか?

請問,這附近有便利商店嗎?
この近くにコンビニはありますか?

我要去這個地址。
この住所に行きたいです。

スマホの地図を見せるなら「我給你看地圖」。ホテル名だけ言う場合は「我要回飯店,叫……」。フロントへの電話は 電話の記事、宿の位置確認は チェックインの記事 も使える。

我給你看地圖。
地図を見せます。

離這裡遠嗎?
ここから遠いですか?

答え側の基本:直走・轉彎・到了

案内される側として、よく聞く単語を先に耳に入れておく。

  • 直走(zhí zǒu)=まっすぐ
  • 左轉/右轉=左折/右折
  • 前面/後面=前/後ろ
  • 路口=交差点
  • 過馬路=道路を渡る
  • 就到了=着く・もうすぐ

直走,然後右轉。
まっすぐ行って、それから右です。

前面左轉就到了。
前を左に曲がれば着きます。

走到路口再問一次。
交差点まで行ってもう一度聞いてください。

在對面/在斜對面。
向かい側/斜め向かいです。

「大概五分鐘」「走路大概十分鐘」など時間で答える人も多い。還有多遠?で距離感を確認できる。

還有多遠?
あとどのくらいですか?

走路可以嗎?還是要坐車?
歩いて大丈夫ですか?それとも車が必要ですか?

捷運出口・地標で聞く

台北では「駅名+何號出口」が一番迷いにくい。出口番号が分かれば、地上の細かい曲がりは後から聞ける。

捷運幾號出口比較近?
MRTの何番出口が近いですか?

從二號出口出來以後怎麼走?
2番出口を出てからどう行きますか?

往哪個方向走?
どの方向へ歩きますか?

目印は便利商店・銀行・公園が多い。「看到7-Eleven再左轉」のような答え方に慣れておくと聞き取りやすい。

看到便利商店再左轉。
コンビニが見えたら左です。

要過馬路嗎?
道路を渡りますか?

天橋怎麼走?
歩道橋へはどう行きますか?

聞き取れないとき

恥ずかしがらずに聞き返すほうが、結果的に早い。電話のときの聞き返しと同じ型だ。

不好意思,可以再說一次嗎?
すみません、もう一度お願いします。

可以說慢一點嗎?
もう少しゆっくり話せますか?

你是說右轉嗎?
右折ってことですか?

我聽不太懂,可以用地圖指給我看嗎?
よく聞き取れません。地図で指してもらえますか?

自分が外国人だと分かると、相手が速度を落としてくれることも多い。それでも「慢一點」は遠慮なく使ってよい。

目的地に着いたあと

案内してくれた相手がまだ近くにいるなら、短いお礼で十分だ。

謝謝,我找到了。
ありがとう、見つかりました。

謝謝你幫我。
手伝ってくれてありがとう。

まだ迷っているなら「還是找不到」と正直に言う。もう一度聞いても失礼ではない。

還是找不到,可以再幫我看一下嗎?
まだ見つかりません。もう一度見てもらえますか?

徒歩が厳しいとき

暑さ・荷物・夜道で歩くのが大変なら、早めに車に切り替える。

太遠了,我叫車好了。
遠すぎるので、車を呼びます。

附近有計程車嗎?
近くにタクシーはありますか?

配車アプリや計程車のフレーズは 計程車・Uber記事 へ。ホテルまで戻るだけなら「我要回飯店」+地図が最短だ。

夜・雨の日の问路

暗い路地や雨の日は、立ち止まって大きな声で聞くより、明るい店の入口や守衛室のほうが聞きやすい。

不好意思,請問一下路。
すみません、ちょっと道を聞いていいですか?

附近安全嗎?走路可以嗎?
この辺りは大丈夫ですか?歩いてもいいですか?

我想叫車,這裡可以上車嗎?
車を呼びたいです。ここで乗れますか?

荷物が多いか、迷子が長引くなら無理に歩かない。計程車・Uber のフレーズに切り替える判断も旅行では大事だ。

指差し確認の一言

左右を取り違えたくないときは、指差ししながら確認する。

是這邊嗎?
こっちですか?

不是那邊,是這邊?
あっちではなく、こっちですか?

過這個路口以後嗎?
この交差点を越えてからですか?

相手がうなずいたら「好,謝謝」で切り上げてすぐ歩き出す。立ち話が長いと、次の曲がり角を忘れやすい。

田中さんの実例メモ

自分が西門町で映画館を探していたときは、まず「請問,電影怎麼走?」ではなく、建物名を出した。「請問,真善美戲院怎麼走?」のほうが一度で通じた。地名が曖昧なときは、地図のピンを見せて「我要去這裡」だけでもいい。

我要去這裡,走路怎麼走?
ここに行きたいです。歩いてはどう行きますか?

大概幾分鐘?
だいたい何分ですか?

案内が長くて覚えられないときは、途中のコンビニまで歩いて、もう一度聞く。台湾では「走到路口再問」と言われることが本当に多い。

よくある勘違い

  • 英語だけで足りる:観光地は通じるが、路地の守衛や夜の店員は中文のほうが早い
  • 怎麼走到を省略して場所名だけ言う:通ることもあるが、「怎麼走」を付けたほうが案内が返ってきやすい
  • 轉彎の方向を聞き流す:直走のあとの左右を取り違えると大きく外れる。必ず確認
  • 出口番号を聞かない:捷運周辺は出口で勝敗が決まる
  • 聞き返しは失礼:「再說一次」「慢一點」は普通に使う

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まとめ

台湾の問路は、請問+場所+怎麼走 → 直走/左轉/右轉の確認 → 還有多遠/幾號出口 → 再說一次/慢一點 → 謝謝で回る。全部聞き取れなくても、聞き返しの二句があれば道は途切れない。自分も最初は黙って地図を見せるだけだったが、「可以說慢一點嗎?」が言えるようになってから、路地の案内を最後まで追いやすくなった。

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げん
台中在住