2010年アメリカにいたときに日本人海外留学生として参加したボストンキャリアフォーラムについて参加した日に書いた感想が見つかったのでアップしてみる。
ちなみに、今は台湾に移住して台北に住んでます。
ボストンキャリアフォーラムの感想と結果 (2010年)
当時書いたそのまんま推敲なしで貼り付けております。当時学生の生の声をお楽しみください笑。改めてこれを読んだときは大学生就職社会に洗脳されちまってると思い愕然とした。ちなみにこの時のボストンへの旅費はボスキャリ運営側提供の奨学金に当たったので無料でした。
こんにちは。ついに長かったBCFが終了致しました。すごく変な敬語を使って書かせていただいておりますので、ご了承ください。
わたくしはフォーラムの前日から面接の予約を入れてもらうことができ、その日は一気に2次面接まで受けさせていただきました。海外で活躍されている若手行員の方ともお話することができ、楽しく充実した時間を過ごせました。その晩、連絡が来たときはすごく嬉しかったです。
BCF初日は4社との面接の予約を入れさせていただいておりました。
①、製薬会社コーポレート職。M&Aや財務に携わりたいということ、3・4年で狭き門である海外で働きたいということ、金融を第一に見て回っているということを正直に伝えてしまったので、1次で連絡は途絶えてしまいました。それが原因かはわかりませんが。会社に興味はあったのですが、他との面接の都合で説明会には参加できず、無念。学生と会社のことをよく考えようとしているのが伝わり、すごく良い会社であることはわかりました。
②、某銀行総合職。その場で2次面接の予約をさせていただき、2次選考に進ませてもらいましたが、敗退。自分でもちゃんと伝えることができたという自信がなかったので、これはしょうがない。別の選考でそのときは頭がいっぱいでしたので、頭の切り替えやアピールの仕方の変え方も大事だということをかなり学びました。
③、某メーカー企業。ここは珍しく15分で2対2のグループ面接。自分のことを少し話して、資金調達に携わりたいということを話しました。結果は11月10日あたりにくださるとのこと。ブースでのお土産の質が良かった。
④、某都市銀行。前日に面接を受けさせていただいたところです。ここは去年のボストンでの経験から一番就職したいところだったので、初日から3回目4回目の面接を受けさせていただけることになった。4回目の面接の後、去年のボストンでお話をさせていただいた人事部の方との面接だった。ご本人は覚えていらっしゃらなかったけど、単純にすごくうれしかった。その後に、その日の8時からの面接にも呼んでいただき、8時から、5次・6次面接を受けさせていただいた。
ですが、その後の連絡は残念ながら来ず。第一志望だったので、緊張していたのもあるかもしれませんが、思い返してみると、至らなかった点が多々あり。そんな中夜9時、6次面接まで受けさせていただき、感謝しています。
2日目
志望していた企業から連絡が来ず、すごく落ちこんだ。ずっとPump It!を会場まで聞いていた。
⑤、某不動産企業。昨晩から第一志望の企業から連絡が来ないので、落ち込んでいて失敗してしまいました。今思うと本当に愚かしい。たった15分の面接でしたが、上手く自分を伝えれず、結果的に「垂水にアウトレットモールを作ってくださって本当にありがとうございます!素晴らしい仕事ですね」的な内容で終わってしまった。このときほど自分はアホだと思った時はない。もったいないことをした。
⑥、某日系銀行。30分ほどブースで面接。自分についてと少し投資について。上手く話せたが、手ごたえはなく、最後あたりは落ちた感が漂っていた。面接の時間帯も悪かったかな、と思う。初日に日曜日の心構えで受けれていたら、この日の結果は違ったんじゃないだろうか。
他は、説明会に行ったり休んだり、前日の6回目面接を受けた会社が気になって仕方がなかった。まるで失恋を受け止められなかった学生みたいな心境だった。とりあえず某商社はすごく人間のバラエティーに富んでるなと関心した。芸人みたいな人がたくさんいた。ただしみんな頭いい。
3日目
面接予約なし!行きたいと思っていた某銀行からの連絡もなく途方にくれましたが、そこのブースに行き、来年も受けることができるかを聞き、挨拶に行きました。2次面接でみてくださった人事の方とお会いし、やはり緊張した。
⑦、某メーカー企業。walk-inで面接を受けさせてもらえるところはないか、と探していたところ、あるメーカー企業の採用担当の方が直々に客引き(?)をされていたので、説明会に出て、急いで履歴書を印刷し、面接を30分ほど受けさせてもらえることになりました。面接官の方は気さくで話していて楽しかった。連絡は後ほどくださるとのこと。
⑧、某証券会社。walk-in受付をやっていたので、もうひとつだけあった履歴書を渡し、面接を受けさせてもらいました。最初の面接ではあまり簡潔に答えることができなかったので、こりゃだめか、と思っていたところ連絡をいただいて、二次と三次をぶっ続けで受けさせてもらえることになりました。感謝しています。色々お話をさせていただいたが、価値観が少し似ているなと思ったので、ご縁があればいいなと思います。合否は後ほど連絡を下さるとのこと。もしかしたらこの最後の面接が今回最大の収穫だったのかもしれない。
追記 : 後日、この会社から内々定をいただきました。やはり最後まで諦めないことが肝心です
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前日も合わせれば4日間で面接回数16回。もう面接の手順といったものは理解した。
わたくしの教訓
①、就職活動では「第一志望」という会社を設定するな。設定していても、できるだけ考えないようにしろ。単純に、落ちたらへこんで次に差し支えるし、しゅうかつ自体に疑問がわく。自分はもうそうなってしまった。もちろんやめないけど。
②、企業によって、留学理由などを少し言葉を変えて言うようにしろ。自分は正直に色々話していたが、相手の印象がいいように、会社に合っている風に言うことも大事。
③、会社の求める人材像を表すキーワードを存分に使って自分を表現しろ。企業を調べるだけではなく、それを表現する方法を知ることも大事。本当にそこに行きたいならこれ基本。
④、やはり、これは信じたくなかったが、どれだけ事実を曲げずに自分を良くみせるかが全て。この三日間での自分みたいに馬鹿正直に「自分はこういう人間でこういったことを一貫して頑張ってきた。だから・・」を言うだけじゃ駄目。賢く、ある意味ずるく自分をマーケティングする必要がある。それを肌で感じた。
⑤、主に、面接最後の質問で金融機関には一貫して、「お客様や企業の方と信頼関係を築けたと思うときはどんな瞬間か」というのを聞いたが、やはり会社によって人によって違うなということはよくわかった。
最後に受けた会社では「自分はお金は人間の権利の拡張であり、夢へのチケットだと(青臭いことを)思っているが、貴方はどう思いますか」的なことを聞いたが、またこの答えが自分は現実的で好きだなと思った。某銀行の人事の方にもこの質問をしておけばよかったと本当に悔やまれる。日本で金融機関の面接を受ける場合は絶対に聞いて自分が持ってる価値観と似ているところで経験を積みたいなと思う。
この3日間で色々わかったというか悟ったというか。ここでは言わないが。
大学卒業⇒既存の企業へ就職、という社会の流れを疑問に思ったりもする。自分は良い学歴もないからある程度の信用はないし、まだ学生だから甘ったれたことを言っていても笑われるだけなのだが、やはり自分で一つの体系を作り上げて勝負してみたいという思いもある。
アメリカの大学生の就職事情の根底にある考え方の違いっていうのが少しわかった気がする。
今回のボストンでのアップダウンと挫折や面接での経験は今後の人生で活きていくものになるでしょう。
クラムチャウダーすごく美味しかったです。また来たい。
ボストンキャリアフォーラムに参加して半年後に考えていたこと
ボストンキャリアフォーラムに参加してその次の年の東京キャリアフォーラムにも参加して将来を模索していた。当時はまだ金融を勉強していたということで金融業界に入りたかったが、「フラット化する世界」という本を読んだことやインターンでの経験で、これを書いた1ヶ月後くらいにITスタートアップに段々心変わりしていく。
以下はその当時2011年6月に書いていた日記。若い。
6月中旬から面接などなど立てこんできて結構スケジュールでも精神的にも忙しかったような気がする。文字通り心がなかったというか。
固有名詞は出さないが、TCFを通して受けた会社が2つ残っていて先週面接を受けたりした。一つはなんと高級ホテルの26階での面接。。うぅむ。壮大な海辺の景色をバックにして質問をしてくる面接官のおじさん二人に自分のことを話したりした。
結果、BCFで内々定をもらった会社に入社することになりそうです。・・・まだ今月受けたとこから連絡がくるかもしれないからわからないんだけど。でも対法人の銀行員になるという希望は叶えられなかったが、証券のアナリストかトレーダーになるという希望は高確率叶えられると思う。
結局去年から決まってたところにいくんやったら、休学せずにさっさと卒業すりゃよかったんじゃね?と思う人も多いだろう。というか一番そう思ってるのは自分です。
浪人して結局留学したし、自分って遠回りが好きなのかなと思う。実際遠回りなど好きではない。ただ、人生が眼前で大きく二股、三股に別れている状況を前に して即座に決断ができないというだけ。慎重なのか臆病なのか。自分でその決断をする理由を作りたいんだと思うがなんとも言えない。
だけどこの休学期間に学んだ事や広がった視野は今後の糧になっていく。糧にしていかんと。
アメリカのベンチャー企業で働かせてもらっている経験。
仕事をする上で自分が本当に未熟だと気づくし、自分の思考の範囲というかそういうものをもっと広げる必要がある。またその会社等を通して広がった興味や知識、関心。働くという事、仕事、年収、これからの人生、自分の目標、何を人生で達成したいか、身につけたいスキルや知識、将来の家庭や住んでいる場所・・・などなど人生のポートフォリオ的なものを今までとは違った深さで自分なりに考えれるようになった気もする。やはり選択肢が広がるからこそ、視野も広がり、それだけ思考の範囲が広がる。今まで到達しえなかったことを考えれるようになる。
最近思うのは、何事にも興味と関心が必要であるということ。
上手く表現できないが、
興味と関心はあなたの人生に深く関わってくる全ての種。留学したのだってもとをただせば当然興味関心から来てるし。自分が生活の上で何に興味を持つかはその人の勝手だし、誰それの興味をどうこう言うつもりは毛頭ないが、自分の人生を豊かにしていくのはほんの小さな興味とか心の動きからくる。それを育てるか育てないかは人の勝手。興味の幅を広げ過ぎても仕方が無い。でも、物事の第一印象から知らないうちに壁ができて興味が向かない物事や分野っていっぱいあると思う。そういうのを世界から無くしていきたいね。もっと寛容になろうっていう話。世界はYou never know where something’s going to lead you. ですからね。
今の自分と仕事、転職についての考え (2019年)
友達の日本人海外留学生はボストンキャリアフォーラムで内定をいくつもゲットしてすぐに就職が決まり、新卒就職が厳しい時期だったのに引く手あまた状態だった。
日本人で直接海外の大学に行っている人で起業する/してるなど明確な意思がない限り、地球のどこにいても一度はボスキャリに参加することをおすすめします。その現地で就職するにしても起業するにしても、大企業の人事と長時間何回も話せる機会はそうそうないし、卒業後の進路があまり決まっていない人にとっても将来を考える良い機会になる。そこで見つけた企業でとりあえず働いてもいいし、そこで得た何かを持って別のチャレンジをするでもいいし。
ちなみに、2011年の1月に日本に帰りインターンとして参加していた企業で継続して働くことになったので、これを書いた来年の2011年に学生としてテストやペーパー提出の合間をぬって出張でボストンに行くことになる。人生何が起こるかわからない。今では普通に就職しなくてよかったと思っている。
大学卒業間近になり将来何をするかを考えると、日本の中にいると就職活動して即就職という考えが定着しているが、自分や周りを見ているとそれって急ぎ過ぎだよなぁとたまに思ったりもする。自分はたまたま一般的な道からそれて進んでいるが、就職始める前に他にどんな選択肢があるのか、選択肢を増やすためにどんなことをすればいいのかもっと考えてもいいんじゃないかなとも思う。自分にも言えることですが。
台湾移住についての流れはこちらから
アメリカ留学中の日記
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