台湾の妊婦新生児向け展示会「2021台中嬰兒與孕媽咪用品展」で台湾の赤ちゃん市場を見て、月子餐の味見をしてきました

生活





台中で開催された「2021台中嬰兒與孕媽咪用品展」

 

妻がネット広告で見たから行ってみようと言ってくれたので、2021年2月28日に2021台中嬰兒與孕媽咪用品展という妊婦と新生児、乳幼児向けの展覧会に妻と行ってきました。日本だとこういう展示会は開催できないと思いますが、コロナ蔓延をある程度コントロールできている台湾では普通に開催されていたりします。来場者はおそらく数千人単位で、人生で見るであろう妊婦の数を一日で人生数回分見た感じです。

イベントサイトはこちら

展覧会の名前の説明:

  • 嬰兒 … 新生児
  • 與 … ~と
  • 孕媽咪 … 妊婦ママ
  • 用品展 … 用品の展覧会

展覧会では新生児乳幼児が使う日用品、床にしくマットからベビーカー、ベビーベッド、おもちゃ、教育関連グッズや絵本などなどのブースがたくさんあったのですが、特に目を引いたのは「坐月子」関連のブースで、日本では聞かないし習慣がない坐月子の際の「月子餐」のブースが4社も出展していました。

坐月子 (zuo yuezi)

台湾や中国では「坐月子」という出産後の女性をいたわりにいたわって回復させるという文化、慣行が存在します。古代では現在のように暖房もなく、きれいな水や食べ物も少なかったため、「髪を洗ってはいけない」と言われていたり、健康を保つために冷たい水を飲んではいけない (これは日常的に行われていたりする)、外出してはいけない、階段を登ってはいけないなどなどたくさんやってはいけないことがあります。この禁止事項は家庭や地域によっても違うかも。

ちなみに出産前には「自分の部屋の中でハサミや爪切りを使ってはいけない」「家具などを移動してはいけない」「重いものを運んではいけない(これは当然)」「縫い物をしてはいけない」などがあります。うちの妻(と私)は厳格にこの決まりを守っております。

現在は昔とは環境がかなり違っているので伝統的な「やってはいけないこと」は気にしなくてもよい場合が多いですが、うちの妻みたいに台湾的に信心深く伝統的なしきたりをできる限り守ろうとする人は今も多くのやってはいけないことを守る人もいます。

妻が坐月子のときは髪を洗わないとずっと言っていたので、周りの台湾の友達と会うたびにその話をすると「昔ドライヤーもなんもなかった時代のことだから今は守らなくていい」といろんな人に言われてようやく「髪洗うか…」となりました (笑)

ちなみに日本語では「産後の肥立ち」というそうです。以下 wikipedia から。

「産後の肥立ち」という言葉は「産後に体力をつけて肥え太る」という意味である。出産後に一定の期間を定め、体調を整えるためとの名目で行われる。その期間はおおむね1か月以上に及ぶため、中国語で「坐(じっと坐る)月子(月)」(ズオユエズ、ピンイン:zuò yuè zǐ)と表す。出産後に坐月子を行う期間は、およそ1か月、40日、2か月、100日などその地の風習や民族により様々。この期間出産後の女性は、民族の慣行あるいは生活上のしきたりとして、生活上様々な「やってはいけないこと」が求められる。

月子中心

坐月子は約1ヶ月間で、台北などの都会に住んでいたり、出産後に親元で過ごさない人は月子中心 (月子センター)と呼ばれる一泊1~3万円のホテルに1ヶ月間泊まったりする人も多いようです。ホテルでは朝昼晩栄養豊富な料理が運ばれ、新生児に母乳を与えるときも月子中心の人が来て手伝ってくれたり、エステがあったりなどいたれりつくせりの天国な環境らしいです。

月子中心での産後ステイを励みに出産を頑張る女性も多いとのこと。台北や台中の月子中心は結構すぐ予約がいっぱいになるようです。台湾での台湾人の平均的な年収を考えるとかなり金額が高いのですが、このために貯金していたり女性の親がお金を出してくれたりというケースが多いらしいです。

月子餐

うちの妻はというと、出産後は今まで通り実家で過ごし、妻のお母さんがお世話してくれることになっているので、「月子餐」という毎日家まで配達してくれる坐月子専用の食事を注文することにしました。

数社が出展しているので展覧会の利点は月子餐を食べ比べできる、ということ。無料版と有料版があり、実際に配達されてくるのはどんな食事かを味わってから決めることができます。

今回はすでに妻がおすすめの月子餐の会社を聞いていたのでその会社のブースに直接行って、試食をしました。見た目はあまりよくないですが、こちらが今回の試食の月子餐。

薬膳、漢方を使った料理が多く産後の女性に精がつくように作られています。写真の食事は、五穀米ごはん、薬膳スープ、薄味の煮魚、豚肉を薬膳っぽく炒めたもの、台湾によくあるキャベツの炒めもの(汁多め)、おぜんざい (甘さかなり控えめ) です。

妻は上の画像のメニューにある一日1800元 (日本円で約7000円)で月54,000元 (日本円208,000円) の漢方養生系の食事にしました。結構量が多いので私と一緒に食べることになると思います。また、月子餐の会社には地域ごとに「アカウントマネージャー」的な人がいて、食事の要望や諸々の相談にのってくれる担当者もついてくれます。

あと、展示会で申し込むと展示会だけの特典があったりするので得したりします。今回展示会で月子餐を申し込んだことでベビーカーとベビーベッドを無料でもらえることになり、ベビーカーはすでにあったのでベビーベッドをもらうことにしました。

ちなみに今回の展覧会では日本ではまだまだ知られていない幹細胞治療の大きなブールも2つほどありました。大きな幹細胞治療スペースには説明員と話を聞きたい人たちのテーブルが満員でした。

 

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