語気助詞とは
こんにちは、2018年から台北を拠点に生活しているげん(@gegegegensan)です。
語気助詞とは文章の末尾に使われる「ね」「よ」「か」「な」など話し手が伝えたいことの意味や感情などコミュニケーションにおける微妙なニュアンスを伝えたり、確認や同意や疑問提示など一言追加するだけで、文章のニュアンスを変えてしまう便利なもの。
( 1 )で紹介したのは以下の語気助詞:
- 啊 (a あ)
- 呀 (ya や)
- 耶 (ye いぇ)
- 餒/內 (nei ねぃ)
- 啦 (la ら)
今回は ( 2 ) ということで、ご共有するのは以下の語気助詞。例文と音声付き。例によって彼女に録音してもらっております。
- 喔 (o お)
- 唷 (yo よ)
- 勒/咧 (lei/lie れ)
- 囉 (luo ろ)
「的 de」「吧 ba」などは次回に紹介したい。
(※ iPhoneだとSafari、Chromeでも音声が再生できない問題があるようなので、こちらのYoutube動画をご確認ください。Android端末、デスクトップだと音声の再生が可能です。)
関西弁の翻訳を付けています。
喔 (o)
- 非常好喔 (Fēicháng hǎo ō)
(関西弁) ええ感じやで
(標準語) いい感じだね
- 是喔 (Shì ō)
(関西弁) おお、ほんまか
(標準語) あ、そうなんだ
「喔 お」だけで、「おお、そうか」みたいな「あんまり興味ないけどまぁ頷いておこうか」みたいな態度を表すこともできる。この表現は会話の場面でよく見る。
唷 (yo)
- 我非常想你唷 (Wǒ fēicháng xiǎng nǐ yō)
(関西弁) おまえのことめっちゃ好きやねん
(標準語) きみのこと大好き
「〜だよ〜」「〜しなさいよ〜」と主張、説明や提案の響きを柔らかくする。
「 よ」は主に女性が使う語気助詞で男が使うと母国語話者としては少しむずがゆい気持ちが悪い感じがするらしい。が、外国人が言うと少し可愛く聞こえるらしい。
日本語での「〜だよ〜」「〜しなさいよ〜」のノリと同じで個人的にはこの「 よ」の響きが好きで仲良い相手にはよく使う。
- 愛你唷 (Ài nǐ yō)
(関西弁) 好きやで〜
(標準語) 好きよ
その他にも、
- 好唷 (ハオヨ〜、おっけよ〜)
- 要吃飽唷 (ヤオツーバオヨ、お腹いっぱい食べよ〜)
などなど日本語の「よ」とも置き換えられるかも。
勒/咧 (lei/lie)
- 那你勒 (Nà nǐ lēi)
(関西弁) ほんじゃおまえは?
(標準語) きみはどう?
個人的な印象だと末尾につけてちょっと語気がきつめのニュアンスがある。この録音のように優しく言うとそんなこと全然ないけど。
「你呢 nina = あなたは?」「什麼呢 shenmene = なに?」など「呢」を置き換えてもっとくだけた会話にするイメージ。
- 然後咧 (Ránhòu liě)
(関西弁) ほんで?
(標準語) それで?
囉 (luo)
- 我準備好囉 (Wǒ zhǔnbèi hǎo luō)
(関西弁) 準備オッケーやで
(標準語) 準備できたよ
「囉 ろ」は結構あえての精神年齢低めの言葉というか、会話を可愛いニュアンスにする。
- 吃飯囉 (Chīfàn luō)
(関西弁) めしやで〜
(標準語) ご飯食べよう
「吃飯飯囉 ツーファンファンロー」とか子供向けに言う感じ。
以上、見てくれてありがとうございます。喔 (o お)、唷 (yo よ)、勒/咧 (lei/lie れ)、囉 (luo ろ)の説明でした。
こういった語気助詞を会話やラインなどでのチャットで使用するとニュアンスが柔らかくなり、スムーズなコミュニケーションができるようになる。日本語と一緒ですね。
ちなみに、私は中国語を極力「音」で覚えようとしています。日本人だと漢字を知っているメリットはありますが、絶対的に発音を吸収する能力が足りないというか、日本語で使わない発音が中国語には多いので文字は知っていても話したら伝わらない場合が多々あるということをよく聞きます。
なので一度漢字を知っている事実を横において、耳で聞いてその音がどんな動作やものを意味するかを理解する、ということから中国語学習を始めたら遠回りのように思えて意外と早く上達できることに気づくはず。
その音で覚える過程で上で説明したような語気助詞の使い方も、日本語の「ね」「よ」「だよ」などのように自然に覚えられるようになります。
私の(台湾の)中国語の勉強方法についてはこちらから。
好啊、好唷、好啦、好厲害など中国語「好 ハオ」の意味と使い方についてはこちら。
中国語の会話でより頻繁に聞く「嗎 (ma) 的 (de) 吧 (ba) 了 (le) 呢 (ne)」については以下のブログ投稿にまとめました。
ChatGPTで翻訳した英語版はこちら
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