.devドメイン
2019年2月28日-3月1日に一般登録が開始されたTLD(トップレベルドメイン)で、開発者や開発者コミュニティ、開発者採用などエンジニア関係であればブランディングとして何にでも使えそうなTLD。去年公開された .appと同様に一般公開初日からかなり人気になり登録数も多い。
ntldstats.comというTLDの統計情報サイトによると、一般登録開始3日目で1000以上あるTLDの中で登録数46位。3月3日時点で.devの登録数が多いドメインレジストラは順に、
- Google – 28000 .devドメイン
- Namecheap – 9700 .devドメイン
- GoDaddy – 6700 .devドメイン
- Gandi.net – 3700 .devドメイン
- Key-systems – 1700 .devドメイン
となっている。ただこのサイトの数字は完全に正しいものではないので、だいたいの指標として載せておきます。
ここの4位にあるGandi.netなのだが、2018年から日本語対応しており、他のレジストラと比べてサービス内容がわかりやすくドメイン以外の付属サービスは全て無料で使えて使いやすいので利点をまとめてみた。
.devドメイン取るならGandi.netが良い理由
Gandi.netの日本の他サービスと異なる良い面について以下に挙げてみた。結構いっぱいある。
- 一般的なサービス面
- .DEVなど新gTLDの登録予約ができ、新しいTLDの公開日から登録できる
- 一般登録前の登録予約ができる
- 他と比べてUIが使いやすい
- 2段階認証ログイン
- ドメイン管理
- HTTPSリダイレクト設定
- Whoisで自動的にプライベートドメインとして登録されるので無料で個人情報を非表示にできる
- メールアドレス(3GB)が2つ無料で使用できる
- 自動更新は初期設定でオフ
- マイナーなccTLDやgTLDなど750種類以上のTLDからドメイン名を選べる
- うざいメールが来ない
- DNSSEC対応
- その他
- SSL証明書を無料で使用できる
- オープンソースコミュニティ支援
ドメインの価格は他と比べて若干異なり.comや.jpなど人気ドメインを初年度安売りをしているお名前.comと比べると初年度は高くつくが3年単位で見ると安くつくし、.ioドメインや各種新gTLDなどは他と比べて安いものが多い。
一般的なサービス面
.DEVなど新gTLDの登録予約ができ、新しいTLDの公開日から登録できる
去年リリースされた.appドメインや、.sportドメイン、今後登録可能になる .inc ドメインなどサンライズ期間(商標権者のみが登録可能)やランドラッシュ期間(高いお金を払って人気になりそうなドメイン名を優先的に取得)に参加することができる。また、レジストリが設定した一般登録期間の日から通常価格を支払って登録することも可能。
一般登録前の登録予約ができる
一般登録期間開始前にウェブサイト上で「一般登録期間が開始したらXXXXのドメインを自動注文する」という登録予約をすることができる。この予約は無料で行うことができ、公開日にネットに張り付く必要はない。たいていのTLDの公開日における時間はUTCなど世界標準時を使用しているので日本だと夜中になる。登録予約をしておくと心配する必要がないから便利。
他と比べてUIが使いやすい
レスポンシブデザインでスマホでも使え、管理画面はごちゃごちゃしていないのでDNSやリダイレクト、メールアドレス設定など各種設定がやりやすい。以下は画面の一例。
DNSレコード管理画面。テーブルモードでアシストありで編集するか、テキストモードで自分で全部書き込むこともできる。
メールボックス設定ページ。
マイナーなccTLDやgTLDなど750種類以上のTLDからドメイン名を選べる
他のレジストラと比べてGandi.netではccTLD取得時の現地名義貸しサービスも行われており、「その国に実際に自分の企業がないといけない」などこういった特別な条件がない限りccTLDやその他マイナーな新gTLDなど登録可能。
参考:ドメイン価格
ドメイン管理
HTTPSリダイレクト設定
.devドメインを使用するにはSSL証明書を必ず使う必要がある。まだ.devで作成したドメイン名をレンタルサーバーで使用する準備が整っていない場合、取得した.devドメインから、(https://xxxx.dev => https://github.com/xxxx など)自分のgithubアカウントやその他ポートフォリオサイト等にリダイレクト設定をすることができる。
リダイレクト設定画面↓ 画面がわかりやすいので設定も簡単。
リダイレクト設定後↓
参考:Gandiで .DEVドメインを取得して、HTTPSリダイレクト機能を使用しましょう
Whoisで自動的にプライベートドメインとして登録されるので無料で個人情報を非表示 + 転送メール設定
ドメイン名登録時に心配するのがWhois情報の公開。今は去年から施行されたヨーロッパのGDPRによりほとんどのドメインでWhois情報が非公開にされている状態であるが、こちらも昔から初期設定で個人情報が非表示にされている。登録メールアドレスを仮の匿名化されたメールアドレスを無料で使用することも可能。
ちなみに、お名前.comだとWhois非表示は通常年980円(今は無料)で、転送メール設定は年300円。
メールアドレス(3GB)が2つ無料で使用できる
Gandi.netで取得したドメイン名を使用して自分だけのメールアドレスを2つ無料で作成し、使用することができる。各メールボックスは3GB含まれており、gmailやThunderbirdなどで受信送信して使用したり、Gandiが提供しているオープンソースのメールボックスSOGoを使用してメールの送受信をすることもできる。
うざいメールが来ない
登録しようか迷って検索したドメイン名をもとにしたメールや各種設定とそこから別の製品やオプションサービスを購入させる旨のメールは送られてこない。
自動更新は初期設定でオフ
自動更新は最初はオフなので、継続して使う必要がないドメイン名を放っておいて何年も自動更新してお金が取られる心配はない。継続的に使用する場合はオンに設定しましょう。期限日前にメールは送信されます。
DNSSEC対応
インターネットの規則を策定する団体ICANNやレジストリが最近さらにドメイン管理にDNSSECの使用を推薦している。DNSSECはDNSのセキュリティエクステンションで、キャッシュポイズニングなど既存のセキュリティ問題に対応できる。Gandi.netではレジストリが対応していれば簡単に設定することができる。
参考:DNSインフラを狙う攻撃増加、ICANNがDNSSECの導入を呼び掛け
その他
SSL証明書を無料で使用できる
自分でCSRを発行して、1年間無料でSSL証明書を利用することができる。Gandi.netが提供しているシンプルホスティングといのレンタルサーバーを使用するとずっと無料になる。
参考:Gandi SSL証明書
オープンソースコミュニティ支援
「PyCon JP 2018レポート~参加者1000名超!過去最大の規模で開催~」にあったりするように安売りして広く周知するマーケティングではなく、エンジニアなど開発者関係のコミュニティ伝いでユーザーを増やしている。
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