朝起きたら、駐車場に停めてあった車がオカマほられていた
この前朝起きると一緒に暮らしている妻のお母さんがやってきて、妻の車がぶつけられたと教えてくれた。駐車場に行ってみると、上の画像のようにうちの車の後ろ側がぶつけられている状態で、原因は「これから二輪車(台湾でいうオートバイ)免許を取りに行く予定だった18歳の少年が操作を誤ってぶつけた」とのこと。その少年は腕を結構怪我したので救急車で運ばれたらしい。
この様子を見ていたその少年のおばあさんは妻に向かって「警察に通報しないでくれ、必ず弁償するから」と言っていて、近所で事を荒立てるのもしんどいので通報はせずに修理に出すことに。
台湾でのオートバイ、自動車免許取得
免許を取りに行くのに、無免許でオートバイに乗って免許センターに行く
台湾では「二輪車(オートバイ)の免許を取りに行くために、二輪車に乗っていく」行為が一般的に行われていて、こういう違反から徐々に交通に対するマナーが失われていくのか。
ちなみに、私が自動車免許を日本の免許をもって台湾の免許の取得に行ったときは数十年ほど変わらない古い施設で身体検査をしてから、この記事のトップ画像にある免許センターに行った。
台北など都市は違うとは思うが、数十年前っぽいかなり古い装置で視力や身体能力を測られ、よぼよぼのご老人もパスしているので意味がないと感じる検査でした。
免許更新の必要なし
その後、台湾での免許証は日本の免許証を提出してから、30分ほどで台湾の免許証を取得することができた。試験等はなし。ちなみに、私の台湾の自動車免許証の期限日は取得日から6年後の誕生日。
私のように外国人には免許証に期限がついているが、台湾人の妻の自動車の免許証には期限がなく、大型二輪車の免許証の期限は50年後に日付でした。
台湾の交通事故数
台湾を下げることはあまり言いたくないが、これは事実であり命の危険もある。台湾で子供を育てる親としても台湾の交通事情は根深く深刻で悲惨な問題である。日台交流協会からのメールにあったデータを見ると、日本と比べてみると、人口比で交通事故の割合がかなり高いことが一目でわかります。
内政部警政署の発表によると、
2021年1月から9月までの間の交通事故の発生件数は24万3 ,201件と、前年同期と比較して7.5%減少しています。 また、死者数及び負傷者数も、 前年同期と比較して減少していますが、統計上、 台湾全域で1日約900件の交通事故が発生し、 1日約5人が交通事故で死亡している計算となります。 依然として毎日多くの交通事故が発生していることから、 外出時には日本と台湾の交通事情や習慣の違いを常に意識するとと もに、周囲の自動車やバイクの走行状況に十分に留意して、 交通事故の被害に遭わないように心掛けてください。
なお、交通事故に関する主な統計は、以下のとおりです。
発生件数 24万3,201件(前年比7.5%減)
死 者 数 1,371人(同 上1.2%減)
負傷者数 32万2,678人(同 上7.9%減)
一方日本の場合は、政府統計サイトの2021年1月から9月の事故発生件数と死者数と負傷者数を集計してみると、以下のような数字になった。
- 発生件数:21万7,388件
- 死者数:1,828人 (確定値)
- 負傷者数:25万7,907人 (速報値)
一方、台湾と日本の人口は以下。(だいたいの数字でいいので google 検索結果から)
- 台湾:約2357万人
- 日本:約1.258億人
ぱっと見ると台湾は日本の約1/6の人口だということがわかる。この人口比にも関わらず交通事故の件数は日本と似た数字で、発生件数と負傷者数は日本を上回る状態である。
人口10万人あたりの交通事故による数字の比較
上記のデータから、人口10万人あたりの交通事故による死亡者数を計算して台湾と日本で比較すると以下になる。
- 台湾
- 発生件数:1,032件
- 死者数:6人
- 負傷者数:1,369人
- 日本
- 発生件数:173件
- 死者数:1人
- 負傷者数:205人
以上から単純計算すると、台湾では日本の約6 (5.97) 倍もの交通事故、死者数、負傷者数が多いことが一目でわかる。というのも、下に書いているように交通事故や交通マナー違反の場面に頻繁に遭遇する。
1時間の運転で交通事故または交通事故につながりそうな危険な運転に必ず出くわす
こちらは先日台中市からうちに帰る途中に見た光景↓
こちらも同日のドライブレコーダーから↓画像粗いですが。
解説をしておくと、最初は車道の真ん中を乳児を担いだおじいさんがとことこ歩いていて、その車道に車がUターンしていく、というもので、2番目の動画は車道に停車して工事作業をするトラック、3番目の動画は直進中にUber Eatsのバイクが信号無視して前を横切るというもの。こういう状況は結構どこでも見られる光景である。
- 中華民国交通部 https://www.motc.gov.tw/en/index.jsp
- 交通安全入口網 https://168.motc.gov.tw/
根本的な問題の一つは「慣れ」の一言に尽きると思う。警察官も交通マナーの悪さに慣れきっている人が多いから改善しようとも思わないのかもしれない。
台湾旅行時の交通で気を付けるべきこと
取り急ぎ、台湾で4年ほど暮らした私が、台湾旅行や台湾での生活で自分と他人の命を守るために気を付けるべきと思うことはこちら。
- タクシー
- タクシーに乗る時はできるだけホテル前に止まっているタクシーに乗るなどマナーがよさそうなやつに乗るようにする。
- タクシーから降りる時は必ずドアを開ける前に後方を確認する。タクシーが車道寄りに停車した場合は、横をバイクが通る場合があり、突っ込まれる可能性がある。(これは個人的にも何回か見たこと、聞いたことあり)
- シートベルトを必ずつける。
- 歩道
- Youbikeを乗る時は車道ではなくて歩道を走るべき。車道は走らない。
- バイクがたまに普通に歩道を走ってくるときがあるので気を付ける。どう気を付けるかは任せます…
- 歩道と思って歩いていたところが、実は歩道ではない(車の運転者は歩道だと思っていない)と思っていることが多々あるので、そう意識して注意して歩く。
- 信号待ちの時は前に出過ぎず、建物よりの場所で待つ。ガードレールの代わりになる柱などがあればその後ろに立つようにする。
- 信号が変わってから5秒後など、数秒経ってから渡るようにする。
- 横断歩道
- Youbikeに乗っている時に横断歩道を渡る時、左右から自動車がウインカーを出さずに曲がってくることが多々あるので、横や前に車が走っている場合は特別注意する。
- 横断歩道で青信号でも車は車優先で渡ろうとしてくる場合が多いです。私も台北で青信号で横断歩道を歩いていたら、早く渡れと言わんばかりに煽られたことがあります。車が歩行者に… どんな神経してんねんと思って心で呪いました。
みなさん気を付けましょう。
追記 (2021/11/16)
- 台湾在住日本人の方による台湾の交通事情に関しての Yahoo 記事も最近でていたので合わせて読むとよいかもです。「台湾旅行解禁の前に知っておいてほしい 現地交通事情の深刻さ」https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakamiho/20211116-00268150
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