アメノミナカヌシの神、タカミムスビの神、カムムスビの神が、すべてを作り出す最初の神となり、そこで男女の両性がはつきりして、イザナギの神、イザナミの神が、万物を生み出す親となりました。
どこかで聞いたことがあるような「イザナギ」「イザナミ」「アマテラス」「スサノオ」など、聞いたことはあるけれど、それが何を意味するかよくわからないと思っていた、日本を作った神様の話。(実際の古事記の物語はまた今度ここで取り上げたい)
日本に伝わる日本創生の神話を知りたい、気になる、と思ったことがあるだろうか。最近神社巡りをしていたり、伊勢に遊びにいったころでその気持ちが強まってきた気がするが、そもそも「自国の成り立ちの話を知りたいとか気になる」と思う時点でなにかおかしいことに気づいた。
日本では戦前は必ず学校教育で日本に古くから伝わる神話「古事記」(日本書紀は海外向けに書かれた日本神話で、古事記は日本国内向け)の内容を小さいころから習っていたのだが、日本人の民族性、心の拠り所の中心は「自分の国の君主は数千年前の神々の時代から続く、万世一系の皇室」という皇国史観に基づくということで、その元になっている話が記述されている日本の神話は戦後教えられることを禁じられた。
これは色んなところで言われているとは思うが、自分の国で自分の先祖が自分たちのことをどう後世に伝えてきたのかを公教育で学ばないのは、なんとも悲しく、憂う日本人はある著名な歴史学者の「12-13歳までに自国の神話を学ばない民族は滅びる」をよく引き合いに出している。
その国の民であるという、言葉では言い表せないような、自分が生まれた場所やそのコミュニティの一員である感覚、自国愛とはいかないまでも歴史からくる誇りとか愛着などが今は完全に失われているような気がする。今はサブカルチャーで置き換わっているような。
日本における神とは成長するものであり、人を愛して子孫を残すものであり、自然を愛する心を持つものであり、何より日本人の自然や物事を受け入れる心の有り様だったのだと思う。その神を奉る神社が日本各地に実際にあり、神話やその地域の人々の生活につながっている。
ちなみに年明け二番目の祝日である2月11日建国記念の日はそんな神々の子孫である神武天皇が天下を平定をして初代天皇に即位した日(紀元前660年)が起源。日本の神話がどんなものか知りたい人は、伊勢神宮へのお参りとこのまんが古事記をお勧めする(さらっと1-2時間くらいで読めます)
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